2020
06.02

四柱推命において、ある条件が揃うと化格となり日干が変わる現象が発生いたします。

たとえば日干が戊で月干が癸の場合、干合の関係でありますが、そのお方が巳月生まれであった場合、その他の条件が揃いますと、日干の戊は丙に変わり、癸は丁に変化するのでございます。
これを化火格と呼んでおりますです。

「自分は財と干合している。だからお金に縁があるのだ」
などと喜んでいますですが、じつは、とんでもない火の強旺格だということに。
癸のプールだと思って飛び込んだら、火口の溶岩だったというわけでありますです。

これらは十傳スクールの四柱推命二年目の接続科でイヤというほど叩き込むことになります。

いえいえ、今回は、そういう占いのことではなく、電車に乗り、とある駅で居眠りから目覚めましたら、ホームの立ち食い蕎麦屋に意識を吸い込まれてしまった、という話題であります。

寝ぼけていましたから、一瞬、キムラ満夫の旅をしているのではないかと錯覚したのでございます。

蔓延する疫病のために、キムラ満夫に化することのできない不自由さは、ちと忌々しいのでございます。

旅先の一杯飲み屋で、小汚い和服に割烹着をきた女将さんに、
「お国は?」
と尋ねられた時の快感はございません。
同じ町に滞在し、おなじ店に顔を出しますから三回目あたりから馴染みになり、
「庄内だ」
などと嘘を。そう告げる後ろめたさと自由の入り混じった快感はたまらないのであります。

むろん、大ピンチに襲われることもございますです。
「配電工だ」
に対してすかさず、「それにしては指がキレイね。爪も切ってるし」と突っ込まれることもしばしばで、それはシャレで済まされますですが、
「留萌だ」
と嘘の出身地を口からこぼれたとたん、隣のオヤジが、握手を求めながら、
「オレも留萌よ。小学校はどこだ?」
これには慌てふためいたものでございますです。

それもこれも懐かしい思い出になりましたです。

「当分はキムラ満夫に化格できないのか…」
ふらりとホームに降り立ち、ワークマンの青い作業着から小銭を出し、
「かけそば」
不愛想に注文し、「あっ稲荷も」。そうして小首をかしげて貪る、もう一人の自分。

いまはマスクをかけ、咳払いも息を潜めてする始末。

中国人はとんでもないことをしてくれたものであります。

  1. 今年は茅ヶ崎の演芸会もないですよね?
    毎年楽しみにしています
    ご年配の三密はヤバいですね

    ●十傳より→60歳以上の老人どもはさっさと死ぬべきであります。

  2. 大好きな彼と一緒に、プールに入るつもりで準備して
    きたのに、連れて行かれたのは火口のマグマ溜まりでした。

    今後、私と彼は上手くいくのでしょうか?
    干合のクソめ!

      ●十傳より→ですか。

  3. 日干が干合して変わる場合、元の日干は完全に消えてしまうんでしょうか?!

    ●十傳より→いえいえ破格したときに、化格という覆いがとれて本来の日干が出るのであります。

  4. 化格してみたいです…

      ●十傳より→大運での化格もございますですからチャンスはあるのであります。

  5. 生年月日の干合で破格ってどういう事でしょうか?!

    ●十傳より→到来する大運などで化格の条件を壊してしまう場合のことであります。四柱推命を知らないと分からないかもですね。化けたキツネが尻尾を出すようなイメージでしょーか。