07.21
仙台から乗車してきたバカ女三人組の、咳をしながらマスクもせずに大騒ぎに辟易し、やっとモリオカにつき、すると、ほとんど反射的に、コンビニへと急いだのでありました。
おりました蘭丸が。わたしの蘭丸が。
髪を後ろに無造作にたばね、レジで仕事をしていたのであります。
口元にうっすらと髭が青くのびだし、
「らっしゃいませ」
薄い胸が愛おしいのであります。
わざと知らん顔をしているのか、目を伏せ、カップ焼きそばとウィスキーの値札に読み取り機をあてながら、
「袋は…」
そのときだけ視線を当ててくれるのでありました。
まるで他人を見るよーな眼で。
姿はお女性。声もお女性。身ごなしも、ささくれた指先もお女性に違いないのですが、
「おひげが…」
仙台からのバカ女とは雲泥の差。
質素可憐なのであります。
「どーして知らない顔をするんだよ」
声が出そう―になりましたです。
「袋は…」
そんな冷たくしなくてもいいのではないか。
「あります、あります」
ポケットから畳んだビニール袋を広げ品物を入れるのでありました。
右の画像は、隠し部屋の一つ。
この部屋の天井から鎖をつるし、拉致した蘭丸を閉じ込めたら、どんなにしやわせでありましょー。衣服を剥ぎとり、キリストのよーに十字につるしたら、どんなに美しいことか。
それとも蝋燭の蝋をたらしましょーか。
熱い、熱いと眉を寄せ、首を左右にいやいやをして苦悶するのでありましょーか。
「かえさないよ蘭丸。ここが蘭丸の住処なのだよ」
気を失った蘭丸に、それは美しい化粧をほどこしてあげましょー。
つんと勃起したちいさなペニスは百合の花で包んであげましょー。
妄想のままに、モリオカの夜は更けるのでありました。
屋敷は八分通り出来上がり、カーテンと、クーラーの室外機が設置されれば住める状態。
「お盆過ぎまでお待ちください」
と担当者が言うには、庭に石を置いた関係上、庭の整備とエクステリアが残っているためとか。
明日も蘭丸に逢いに行くことを、心に誓うのでありました。
毎年の甲月はやはり、甲尊の応期ですか?8/2北東AM11h0青龍返首なら即効性がありそうですが?
●十傳より→月盤と時盤を混同してはいけませんです。
引っ越しで住む処が変わると、食欲が倍増しました。風水でしょうか。月の立向はイマイチの方位です。
●十傳より→大吉方よりイイかもです。
もったいぶってないで
選手村を
患者の療養に使えばいいのに
●十傳より→まったくまったく。次の買い手に文句を言われそーですけれど。
鐵の門の内側は先生だけの閉ざされた世界。
どのような背徳で破廉恥なことが繰り広げられても
主である先生を誰もお止めできません。
門の外側で醜い争いが起ころうとも内側は先生にとっては
地上の楽園なのですね。
●十傳より→ご理解いただけて嬉しいであります。
蘭丸ちゃんのお顔見てみたい…
●十傳より→貧相なのであります。が、男の精分が散らばることで、りりしさが立ち上るのであります。
うーん、やっぱり見てみたい
文章では、想像つかないです。
●十傳より→ですよね。