2020
10.08
10.08
生きた蟹が届きまして、大鍋で茹でたのでありました。
おが屑のなかで、蟹は思いのほか元気でありまして、
「あと数秒のイノチだよ」
瞬く間に、真っ赤に茹で上がるのでございました。
生き物を食して、生きているのだと思うと、ちょっとイヤな気持ちになりますが、そんなことを考えていたらキリがございません。
寿司も焼肉も食べることができません。
米だって植物のイノチでございます。
「上手ければイイのだ」
と思う底から、
「果たして、食したイノチに匹敵しただけの一日だったのだろうか」
振り返れば、何もせず寝転がって一日を終えることもありそうであります。
無為にブラブラして、どーでもイイ事ばかりを空想しながら日々が流れることもございます。
「祟りかな」
蟹にも夢があっただろうか。恋する相手と引き裂かれ、殺して食ってしまったのだが、それ以上の有意義な生き方もせず、テキトーに日々を送っていて、祟りがないわけがない。
湯船につかりながら、
「ああ、今日一日は完全燃焼をしたなぁ」
なんて日は、いままであっただろうか。
でも、この美味さは、すべてを忘れさせてしまうのでございます。
せめて無駄なく食ってやらなければ…なんてことを思うのも、秋だからでしょうか。
人を哲学者にしてしまいますです。哲学者ではなく、エセ坊主かもですけれど。
傍らの雑誌には、最近に死んだ芸能人や有名人の記事が載っております。
「惜しい人は誰もいねぇや」
ただ無心に蟹を貪るのでございました。
食したイノチに匹敵した一日かどうか?を考えるなんて、先生はかなり優しい男ですね。長い目で見れば、先生も微生物に喰われますからオアイコです。
●十傳より→火葬されますですよ。
いえ、火葬前でも、腹のなかの微生物に分解され始めます。火葬後は、骨は骨壺ですが、煙は大気中に拡散し、細かい骨や何やらは業者が金属を回収した後は埋め立てですので、やはり、いづれは微生物の餌食に。生きて居ても微生物の出す酸に負けて歯が溶けて無くなったりします。何だかんだ言っても、茹でがにの様に人間も喰われてしまうのであります。なので、オアイコ。人間だけ逃げ切りではありません。
●十傳より→ハメられましたな。
お誕生日おめでとうございます
●十傳より→えへ。
先生は、易者というより、東洋系の哲学者という感じがします。
先生はすごいですよ!
●十傳より→褒めすぎであります。いい気になりますですよ。
お誕生日おめでとうございます!
健康で、仙人の様に生きていただいて
さらなるご活躍をお祈り申し上げます!
先生にMAXたくさんの幸せがありますように!
●十傳より→皆様のしやわせが我が幸せであります。
胸キュン!であります!
●十傳より→たまには麗しきことなど書かないと。
お誕生日おめでとうございます
●十傳より→ありがとーございます。オショシイです。
ジョンレノンの息子さんも10月9日生まれなんですね!
十傳より→親子ともどもですかぁ。
お誕生日おめでとうございます。
先生は易者よりハードボイルドエロ作家が本来の天職のような気がします!
●十傳より→余生を、そちらにブチこみましょーか。
お誕生日おめでとうございます。
先生、ハードボイルドエロ作家で先生自身が主演で役者もいいのでは?
金持ち前夜祭の先生のお姿が目に浮かびます。
●十傳より→いぜん、AV男優をせぬかという誘いがございましたです。
カニかに ?
一度言ってみたかったんですよね、この駄洒落。
●十傳より→そーですカニ。
お誕生日おめでとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。
●十傳より→こちらこそであります。
小野先生はどう生きようとも、鬼畜にしかならなかったと思います。もしや地上最強の魔物とか666の獣は小野先生では?
●十傳より→畜生道に落ちた今となっては、シカとは分かりませぬ。