2021
04.07

未来というモノは発展する右肩上がりだと思っておりました。
それが幻想であると実感する昨今でございます。

水泳女子の死にぞこないの選手が復活し、本人が喋ったかどーかは定かではありませぬが、
『努力は報われる』
の見出しがデカデカと新聞に載っておりました。

易者の職業病で素直に受け止められませぬ。
二着以下の選手を考えてしまうのでした。
「努力しないから負けたのだ」

占いで「努力」の二文字は禁句でございます。
長い間、私メは雑誌などの原稿に「努力」の二文字を入れたことがございません。

「努力」とは、ずいぶん思い上がった言葉でございまして、「報われる」と、自動的にイコールでつながれるフシがございます。
が、「努力」は「徒労」ともつながるのでございます。

そのことで…、以前、酒を飲みながら「努力は無駄だ」という点で、仲間と乱れたことがございます。
私メが占いをすこしばかり齧ったころでありました。その男とは、それきり連絡もしておらず、賀状も絶えました。
努力をすれば報われるは、宗教的な要素に泥んでいるような気がいたします。

努力をして、たまたま報われる結果を得た人間は、かならず傲慢になりますです。橋本聖子などのようにとんでもない老人になるのであります。
報われなかった者同士が、「ああ、お前もか」と肩を叩き、「すべては時の運」なのだとは、彼らは理解できないのでありましょー。
病気から立ち直り、そして美人ですからもてはやされますです。が、40年後には妖怪の如く橋本のよーになっていたりするかもです。教科書に載せろという、これも苦労知らず、悲しみ知らず、絶望知らずのガキが述べていますが。
まさか、五輪のための出来レースってことでもないでしょーけれど。

占いでの『努力』は、「後悔しないため」でございます。
精一杯に頑張らないと、失敗した後、諦めがつきません。「あのとき、もっと頑張れば」と未練が残り、いつまでも、その場から立ち去れないのでございます。だから頑張るのであります。その場から立ち去れるよーに。適しているモノへと近づくために。

成功するばあいは、努力とは関係なく、トントン拍子に進むものであります。苦しむ努力ではなく、まるで夢中になって遊んでいる時のよーにであります。

どーあっても五輪を開催するつもりらしいですね。
その祭りのあとは、あとの祭りの廃墟が待っているのでありましょー。

人類はすでに頂点をすぎ、滅亡へと加速度的に向かっているのでございます。

12 comments

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  1. 努力して必ず報われ成功するなら誰しも努力します。
    しかし、先生が仰るように成功とは血の滲むような
    努力の先にあるものではなく、
    やりたいことに夢中になっていて
    気がついたら成功していた…
    そんな感じなんでしょうね。

    つまりは自分が無我夢中になれることを
    見つけられるかですね。

    ●十傳より→ですね。

  2. 先生のおっしゃられることは、ごもっともだと思います。
    「努力は報われる」「夢は叶う」「未来は明るく、バラ色だ」は欺瞞だと思います。
    勝負の世界を始め、世の中は才能を持つものが圧倒的に有利にトップに君臨しますし。
    好きだから、興味があるから、楽しいから継続しているくらいにとどめておいたほうが、凡庸たる人は良いのかも知れません。
    もし、報われなかったり叶わなかった時は自分自身に対して呪詛を吐き始め、自身を追い込み始めますし。
    ただ、天運地運時の運などがカチッと組み合えば、面白くはなりますが。
    いやはや、難しいですね。

      ●十傳より→為政者どもの口車に乗ってはいけませんです。

  3. レスリングの吉田沙保里が
    オカマに見えてしまいます…

      ●十傳より→モリオカのちゃぐちゃぐ馬っこかと思いましたです。

  4. 才能のある人間がそれを言うと、背景を考慮しても、他の関係者に対して皮肉などネガティブな発言になってしまうような気がします。
    その辺を弁えている人間は、たまたま運が良かったとか調子が良かったとか、そんな発言をしていますね。
    変に敵を作らずうまくやっていますよね。

      ●十傳より→その昔、剣道の試合で、一本取ってガッツポーズをしたら、審判に「無効」とされました。敗者の気持ちを慮れと。正しいかどーかはともかくです。

  5. 努力は報われる、と言ったのは本人でありますよ。ニュースの映像で見ました。
    しかも、優勝する気はなかった、とのこと。泳げるだけで十分~的な発言です。

    敗者をここまで馬鹿にできるのかと、何とも言えない気持ちになりました。
    敗者たちはずっと努力してきたことでしょう。
    そんな敗者たちに、圧倒的才能の差を見せつけて、
    努力は報われる、別に勝つ気はなかったと、涙なんか流しながら。

    一番我慢ならないのが、努力が報われなかった敗者には目も向けず、
    感動したとか共感したとか言う世間様なんですが、
    それはまあいつものことですか。

      ●十傳より→敗者がどうやって帰宅したのか。私メは、いつも負け馬を見続けていますです。

  6. 昔、事務員をしていた頃、会話の流れで、
    経営者に「頑張っています」と言いましたら、
    1カ月程、口をきいてもらえず、
    業務に支障をきたすことがありました。
    経営者側になって、その時の自分の一言を恥じれるようになりました。
    私はずいぶんとおめでたい(世間を知らない)人間でした。

    ●十傳より→経営者と労働者側の間には渡れない溝がございますです。スタッフなどと胡麻化してはおりますが。ボスと呼べなどと恥ずかしいことを言う経営者もおりますですね。

  7. ほとんどの武道でガッツポーズは礼節を欠くとの理由で、禁止や慎むようにされていますね。
    まあ、武道は時代が時代ならば命のやり取りになってしまいます。
    それ故、礼節を始め相手への敬意や恐れを欠いた時点で綻び、慢心し、軽んじるようになれば、相手からの手痛い反撃に会いかねないでしょう。
    勝負に絶対は無く、運や状況など何かの要素が噛み合わなければ負けにつながりますし。
    まあ、スポーツになるとその辺は適当になるのかも知れませんが、洋の東西問わず人によっては相手に敬意を持っている人いますよね。

      ●十傳より→スポーツ禁止にすればイイのかもですね、日本ザルは。世界一、なさけない国ですし。中国朝鮮土人以下。

  8. 努力が報われるなら、この世の人間はみんな金持ちになってるでしょう。「才能と運のおかげだ」なんて誰もいわないんですね。

    ●十傳より→それを知っていれば、みんなお金持ちになるでありましょう。

  9. 最近、家事こそ無駄な努力なのではないかと感じて手抜きしています。私が掃除や料理をしている間、他の人たちは仕事や勉強で結果を残していく…。
    手抜きしたら肩の荷が降りました。
    これを機に資格でも取ってみようかと。

    ●十傳より→無駄と思えば、すべてが無駄でございます。そして、人は他者を犠牲にして存在していますです。

    • 子供の頃は、女の子は進学しなくても良いという風潮だったのに、高校で大学進学を強要され、今はフルタイムで働けなければ無能扱い。時代についていけず徒労ばかりです…。
      強者側になってみたいなー。

      ●十傳より→お女性はいつまでも美しくあって欲しいのであります。渇望いたしますです!

  10. 他人に凶方位を施しながら、イライラして本日、帰りの2両編成の電車で、田舎駅を降りようとしたら扉が開かず焦っていると、知らない若者君が一両目の扉しか開かないですよと言って頂き、はっと我にかえりました。ホームから有難うと、挨拶しました。そうか、前日に雲遁をとった効果がこれかと思ったしだいです。なるほどよくよくアンテナをはっていないと。それにしても若者も捨てたもんではありませんです。

    ●十傳より→検証はあとで財産になりますです。

  11. 「努力は報われる」そう信じてどれだけ頑張ってきた事か…
    報われたかな?と思いきや、そーでもなく「そう信じて行動するのみ」と変換される。
    国のバラマキ政策に携わっている企業も「人」より「金」を見ている傾向にございます。
    従順に意味不明なトークスクリプトなるものを読み上げ対応するのが正しいと判断し、そうで無い者には「こう書いてありますよね?」と問い正す。
    権力というやつでしょうか…従順に従い「かしこまりました」の気持ちで従うのが生き残る「人」であり「金」になるような時代だと再確認いたしました。

      ●十傳より→五輪も、お金、ワクチンもお金。全部お金だとして見れば、世の中、単純なものであります。