2022
01.10

呪術の講座のご要望がさいきん、とても増えておりますです。

アニメの影響もあるのかもですが、ここ数年の不安定な世情に、もはや、
「呪術しか救いの道はない」
などと目覚めたのかなぁ、と嘆願メールを開いては思っておるのでございます。

数年前、呪術セミナーをした時も、たいへんな人気でして、キャンセル待ちが出たほどでしたので、世情とはまた別モノとも考えたりはいたします。

が、呪術セミナーをして、すこし反省点がございます。
じつは、呪術のビデオ配信を途中まで作成し、それを取りやめ、協力した下さったお方に申し訳ないことをした事実があり、やはり、そこでの反省点がトリガーになっていたよーな気がいたしますです。

呪術を執り行うについて、じつは前提条件があるのであります。
仙道を身に付ける。これでございます。

仙道は、大別すると
天丹法(築基法)、人丹法(房中術)、地丹法(食餌法)に分かれます。
この三法を身に付けなければ、呪術を施しても、その呪術が効かないか、あるいは自分が呪術のパワーに負けて健康を損なうのであります。

呪術は符術と申しまして、これも、手法、薬法、念法に分けられますです。
仏教の密法とはいささか異なりますのであしからず。

手法は快速法と取巧法とがございます。
薬法は、いわゆる漢方と思えばよろしいでしょう。
念法は符術と丹光が、ございまして、呪術といわれる多くは、この符術を指しますです。

さて、こういうことですから、符術を執り行うために、ぜひ訓練しなければならない最低限のことがございます。
天丹法の静座でございます。
お寺でヤル、座禅とは違いますです。
簡単に言えば呼吸法であります。
座布団に楽な姿勢で座り、「一、二、三」と心で数えながら、息を五つまで吐きます。
そして、五つの間、呼吸を止めるのであります。で、それから五つ数えつつ息を吸うのでございます。
これを毎日、定刻に30分間おこない、やがては五つを十五秒に増やすのであります。
これが出来ますと、丹田という臍の下が暖かくムズムズしてまいります。
この境地からさらに「気」を回す訓練に入るのであります。

こうすることで風邪をひかない体質になるのであります。
中国人が故意にばらまいた新型肺炎もはじき返し移りませんです。

「気」と申しましたが、ほんらいは「気」は人間の生活力を司ります。つまり「気力」とは心の強さではなく、物質的な現象を指すのでございます。
房中術の「精」は生殖力。これは体の内部で作られますから、精の放出を調整することで養われますです。お女性も同様でございますですよ。
ついでに言いますと、「神」の領域がございまして、生命力。つまり食餌によって培われますです。
この、「気・精・神」を備えておかないと、呪術、呪術と騒いでも、たんなる非常識な知識を聴くだけに留まるのであります。

まずは風邪をひかない体を作り、二徹しても翌日は元気な状態に体質を改善してくださいませ。
あるいは酒に強くなる体づくり。
おセックスは三時間以上蛇の如く励むことも大切であります。

これらをある程度習得すると、カンが鋭くなり、たとえばお習字をすると、そこから霊魂のような力が漂うよーになることをお約束いたしますです。

なお、この仙道は、占い(命・卜・相)の奥に位置付けられておりますです。

16 comments

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  1. 小野十傳先生・呪術とは究極は健康長寿の極みなのですね!
    そして、ソレは十傳先生しか知らない!!
    ココにしかない。いわば、非売品?ですね。

    ●十傳より→タダより高いものはないかもですよ。

  2. 現代人は小周天を行うために丹田に陽気を集める時点で挫折される方が多いかもですね。
    精の漏らしすぎ、目の酷使、寝不足、食事、意識の集中不足などが理由ですかね。外功(馬歩とか)と合わせてやるべきなんでしょうが座りっぱなしだとその程度では気が通らなかったりと何かと現代は仙道するには厳しい環境ですね。

      ●十傳より→では諦めますですか。

    • まさかであります。避けられぬ道でありんす。

      ●十傳より→ある時、ある瞬間に、下腹部の変化に気づくことでありましょー。

  3. 体を整え気を巡らせ神を充実させて初めて呪術を司るスタートラインに
    立てるのですね。
    占いの奥底には仙道五術の奥義が脈々と流れているのを感じます。

      ●十傳より→形だけなぞって願望を達成できるほど、この世は甘くはないのであります。

  4. 公開は早すぎたのですか?

      ●十傳より→いえいえ、活用はその後でということで。10年後でしょーか、私メのよーに。

  5. つまり、先生の呪術の御本は危険なのでしょうか?
    実践している者はどうなるのでしょうか?

    ●十傳より→格安本にぜんぶ書くバカがどこにいるでしょーか。娯楽本でっせ。

    • 先生のご本人は極楽本でも すごい効果があると言うことです。
      だって、効いていますもの。実行したものが返りを浴びているのも、すごいです!

        ●十傳より→一個か二個、千円本の中にダイヤを隠しましたが、運良く、それに当たったのかも。

  6. お世話になっております。
    四柱推命と食養の関係や仙道内丹法などの基本の講座かセミナーをご検討いただけますと幸いです。五術の医、山の御領域の入口をご指導いただけたら幸いです。

      ●十傳より→基本からしっかりですね。

  7. 房中術とカーマスートラは先生の最も得意とする分野でありますね。

    ●十傳より→まだまだ学徒でございますです。

  8. 毎日9時間眠っている私には難しいでしょうか。

    理想は6時間睡眠、4時起きなんですけどね…

      ●十傳より→定刻を守れば大丈夫であります。

  9. 甲子の日だし、今日から始めますー。

      ●十傳より→んだんだ。

    • 今文房具やでちょっとグレードの高いボールペン買って、塩ラーメン食べて来ましたー。
      昨日修行してみましたが、「結跏趺坐っぽくやってみるか!」と勢いこんで座布団に座ってみたものの身体が固すぎてあぐらがかけず、9月末から咳に悩まされているせいか、3秒で肺がいっぱいになってしまう有様。他の皆様方より遥か後方からのスタートではありますが、毎日地道に続けてみようと思います。

        ●十傳より→毎日少しずつで、お願いいたしますです。

  10. 初めて書き込みさせていただきます。
    遁甲カレンダー年末ギリギリの申し込みとなってしまいましたが、無事年内に到着。
    迅速な対応をしていただき、ありがとうございました。
    仙道の呼吸法、学生時代に熱心にやってみたのですが開眼には至らず腹筋を鍛えたのみで終わりました。
    しかしこの記事に接したのも何かの啓示と考え再挑戦してみます。
    ところで遁甲でこの種のトレーニングに効果的な方位はどちらでしょうか。
    胆力強化、気迫を高めるイメージだから金運、名声の方位だろうか。
    それとも精神集中に関わるから頭脳の方位?。
    いや、すべての基本だから安定の方位かと悩んでしまいます。

    ●十傳より→求道でありましょーか。天盤辛の吉方位。なかなかございますまい。方位は無視して、お部屋の中でどーぞです。

  11. 呪術で5円玉清めるとかありますが、6日だと5日の夜をまたいで6日でよろしのでしょうか?それとも6日の夜をまたいで7日目に清めたことになるのでしょーか?
    これも、秘伝に触れたら申し訳ありません。もしそうならお答えは入りません。
    失礼しました。

      ●十傳より→六泊七日の感覚でお願いいたしますです。

    • ありがとうございました。

        ●十傳より→ははぁ。

  12. 房中術も仙道の一つなのですか?(びっくり)

      ●十傳より→重大な仙道の一つでございますですよ。