2022
01.14

房中術、房内術、いわゆる男女の交合によって不老長生を得るための養生術であります。
画像は、その一端。

九気のせいにしてお女性の媚態の様々を述べている章を、すこしご説明いたしましょうか。

玄女経に記されている、お女性の九気は何なのだと皇帝が質問したよーであります。
すると玄女はこう答えたみたいであります。
「一つに、お女性が息を吸って唾を呑み込みます。これを肺気と申します。音を立てて口を吸うのは心気。しっかりと抱き合うのは脾気。四番目の賢気は、お女性の陰門が潤うことであります。そして男の体をやわらかく噛むのが骨気と申しまして、脚を絡みつかせるのを筋気と申しますです。七番目は血気。それは男のペニスをしきりに弄ぶことでございます。また男のちいさな乳首に吸い付くことを肉気というのです。最後の九つ目は、あとはただ長い時間を費やして交接して昂奮するだけであります。この一つでも欠けているおセックスは心身を害することになり、やがてお女性は病を得ることになるのです。ですから、自分たちのおセックスをかえりみて、足りないものは何かをチェックし、この九気をすべて満たさなければならないのです」

房内術は、最初は精神論、後半は実践方法を、ことこまかく説明しているのですが、
「楽しいことも学問の香気がすると、億劫だなぁ」
と尻込みっぽくなるのであります。

また後半の最後の方にこんなことも記されております。

「旧暦の五月は陰陽の二気が互いに戦い、精気が散るから、夏至の前後、五日間はおセックスしないこと。冬至の前後五日間も同様である」
占いっぽい感じですね。
占いっぽいと言えば、
「占いの先生はこう言っているぞ。月経中に交わるとお女性が病気になるだけでなく、生まれてくる子の顔や体に痣が出るぞ」
などは占いというより、迷信でございますです。

さあ、次はどーでしょう。
「おセックスの方位や時間も問題じゃ。これらが良ければ健康になるし、運も良くなるのじゃ。春は頭を東に向けていたせ。夏は南じゃ、秋は西である。冬は北であるぞ。そして奇数日はOK。偶数日はおセックス禁止じゃ。春は甲乙日、夏は丙丁日、秋は庚辛日、冬は壬癸日の午前にいたせ。午後はダメじゃ」
皆様も今日から占い師になれますね。

また、「熱病がぶり返すのは、病が癒えてから百日以内におセックスをするからだ」とも説いております。その場合の処置は、男はお女性の下着についたオケケを焼いて飲め、お女性の場合は、男の陰毛を焼いて飲めとあります。これが無理なら、交わった相手のお女性の着物を、男の着物の上にかぶせ、食事の間、そのままにしておくこと」と懇切丁寧でございますです。

いやはやいやはやでございますです。

  1.  小野十傳先生・ポッと出ド素人占い師に成っても、このブログをお読みの方には、ネタバレバレですね!

      ●十傳より→バカばかりの世界でして…。

  2. 不老長寿を得るには「接して漏らさず」をば守らなければ養生術にはなりませんです。
    でないと単なる快楽のおセックス、一般人には難しいかと。

    古代インドのアーユルヴェーダではおセックスの最中に男性の治療家が
    女性患者の背中のツボを押して治療している壁画が残っているそうです。
    中国四千年の房内術もよろしいですがバックから攻めるインドもなかなか凄いです。

      ●十傳より→漏らそーとばかりしていますから。が、漏らさずに長時間おセックスをすると、お女性は翌日、ガニ股状態に…。

  3. ええっ、午前から(汗)
    いろんな決まりがあると、ちょっと色気がないですね。
    でもこれで不老長生を得ていたのでしょうか・・・。

    ●十傳より→信じがたいでありますね。

  4. ひとつずつ順を追って読むと実に興味深いでありますね。

    できれば書籍化して先生の最後の代表作にしてほしいであります。

    ●十傳より→異訳したいであります。