2022
05.16

最近の鑑定で
「頭が良くなりたい!」
という相談がございますです。

私メとて、それは同じでありまして、頭が良かったならば、こんな易者稼業はしていなかったでありましょー。

それはそれとして、奇門遁甲を引き合いに出せば、吉格、凶格の「格」という格付けがございますです。
これは「格物致知」の四文字から探ることができますです。
格というのは格子戸の格子を考えればイイのであります。格子戸は四角い枠で仕切られ、それを格子と言いますです。
分類することでございます。

知るということは分類することでございます。分けるから、「分かる」のであります。

西洋の「サイエンス」を「科学」と名付けたのは、「科」とは「稲を斗(はかっ)て、分ける」という意でありまして、「科」と「格」とは同じ意味でございます。
したがいまして、「格物致知」の、格物とは物事を分類すること。致知とは、知るに至るということであります。

さて、奇門遁甲の凶格に、天盤丁×地盤癸の「朱雀投江」があり、天盤癸×地盤丁の「螣蛇妖嬌」がございます。
どちらも、「頭がバカになる」という象意であります。
天盤と地盤を逆にしただけの配合であります。

しかし、意味は異なりますです。

朱雀投江とは、朱雀が自殺(投江)することであります。転じて「バカになる」のであります。
しかし、このバカになるというのは、「自惚れ」に起因しておりますです。自分は周囲の奴らより頭がイイのだという自惚れ。実際はそれほどでもないのに、程度の高い勉強をしたがるというワケで、基礎が疎かになりますから、自然と成績が下がるのであります。

対して、螣蛇妖嬌とは、もともとは才能があるのですが、それがダメになり成績が振るわずに「バカになる」のでございます。原因は、先生から嫌われるからであります。嫌われる原因を作り、そのためにバカになる。あるいは先生に対して嫌悪を覚え、そのため理解度が低くなるのであります。
ちなみに「妖」とは騙すこと。「嬌」とは調子の良いことを言うこと。親しいふりをして騙そうとすることで、かえって嫌われ、結局は知性を曇らせる意味になりますです。

どーでしょーか。
身に覚えがあるのではないでしょーか、

頭を良くしたいというお方にとって、すこしは参考になったのではないかと…。

奇門遁甲だけでなく、
「なるほど~」
納得できる言葉の意味は、四柱推命にも、断易にもビルトインされていて、これらを身に付けてしまえば、もう、運を自在に操れるよーになるのであります。

  1. 5/17癸戊を実行しました。まもなくロシアがウクライナを倒しそうです。

    ●十傳より→その方位は…。

  2. 先月、伏吟の凶方位を社内の3人に使いその後を観察していると、お互いいがみ合っております。マズマズの研究成果、その分副作用かこちらの健康被害はありますかが、楽しいです。やはり奇門遁甲は最高であります、フフフ。

    ●十傳より→正しい研究の姿勢でありますね。

  3. 最近になってようやくわかるようになってきました。
    まだまだ、勉強はこれからです!
    宜しくお願い申しあげます。

      ●十傳より→段階的に深めてまいりますです。ご期待くださいまし。

  4. 以前にもこのアートをアップしてされてましたね。
    ダリみたいな人が、微睡んでるみたい…
    ダビデの星みたいなものもあるし
    何かの挿絵ですか?

     ●十傳より→タロットであります。

  5. 仕事の都合上、螢惑入白などの凶格を取らざるを得ない時があります。
    その場合、天地の関係や象意などありとあらゆる知識を総動員して、発動を抑制する。
    無論、即応や応期にも注意しなければなりませんが。
    奇門遁甲は奥が深いと感じている次第です。
    あと、方位のとり方や方位境界付近での発動も気になるところです。

      ●十傳より→ですね。

  6. 話は逸れてカバラにおける聖数の8の数字は6が重なって出来たものでしょうか?

    なんとなくキナ臭く感じたので。

    ●十傳より→8は角が8つ。6は角が6つであります。似通ってはおりますが。また6は金星の支配を受け、美を意味するティファレントに対し、8は天王星の支配、栄光(ホド)でございます。