11.23
めったに自分のことを占ずることはないのですが、オノ家のダークサイトになると動揺してしまうので、神蓍を取り出すのであります。
昨日のブログでは、「ヨシノブ兄ちゃん」に電話しても返事がこないため、はやくも冷静さを欠いたところまで記しましたです。
あのあと、怒りを直前で抑え、しかし疑惑の鬼となって神蓍を振ったのであります。
出た卦が、天水訟。不変卦でございます。
「ん?」
最初に目に飛び込んだのが、旺相の亥の官鬼が応爻(△)に伏しているところでございました。
足を痛めたのか。
応爻の寅は旺相し、動かずとはいえ世爻(〇)を生じております。
世爻の午もまた休囚しているとはいえ、日晨の卯から木生火と生じられ決して弱いとは申せません。
「ひと安心か」
どす黒い疑いはすこし緩んだのでありました。
では、いつ電話が来るか。
亥ー寅の合が冲に合う巳日か。いや、巳では亥を冲する前に、申と合するだろう。
では、日晨の卯が上爻の戌と合しているから、それを冲する辰日。…明日か?
あるいは上爻の戌が応期を暗に合起してい知らせていると考えれば、寅ー午ー戌の三合が形成される。戌の時刻か。
すると八時過ぎ、つまり戌の刻に携帯が鳴り、瞬間、ピグッと飛び上がったのであります。
「じゃ、じゃ、悪い悪い」
膝を痛めてコートのポケットに入っている携帯をとれなかった、と言うのであります。
そして、俺の方からオノ家に行くと言うのでありました。
ヨシノブ兄ちゃんに連絡をつけたのは或る事情がございました。
頼み事なのであります。
もういちど、不変卦の「天水訟」を眺めました。
「その目的は達せられないな」
周易で「天水訟」は、お互いの意見がかみ合わないという意でございます。
天の太陽は東からのぼり西へと沈む。対して、川は西から東に流れ、それぞれの動きは反対である。
というの解釈でありますが、じつは周易64卦の卓越した理論の中で、この天水訟のみが劣っているのであります。
川が西から東に流れるのは中国だけであり、他の国は、てんでバラバラに流れております。
しかし、いずれにせよ、闇の奇門遁甲を用いずにホッと胸を撫でおろしたのであります。
よしのぶチャンと言えば、小原保
小原保にならなくてよかったです
●十傳より→古い事件ですね。遺体はどこかの墓の中からだったかと。
外泊から戻ったらすぐに自占したい事柄があります。
でも自占せずに行動したら、どうなるんだろう。
●十傳より→それはそれで面白いかと。
余談ですが、小原保によるヨシノブちゃんの誘拐殺人事件
それを解決したのが伝説の刑事「平塚八平」
落としの刑事と言われた八平
刑事としての能力は間違いないのですが、その人柄
あの有名なヨシノブちゃん誘拐殺人
自身が自供へと導いた犯人 小原保が死刑になった後
奥さんにお赤飯の(多分)オニギリをこさえてもらい、保の墓参りをしに行った際
保の墓を目にした時、八平は泣き崩れたのこと
先祖代々の墓に埋葬される事はなく
近くに土盛りしただけの貧そな墓だったため
あまりにも保が哀れに想ったようです
そこには、小原保の生い立ちがあっての事
「罪を憎んで人を憎まず」
そんな暖かい心を持ち合わせていた刑事さんでした
ちなみに、私が勤める会社で毎年、商工会が主催する健康診断
これを担当する病院は「平塚八平」のご子息が経営する病院なのです
八平が警官になろうとしたきっかけは
若い時分、喧嘩相手に警察関係者がおり
一方的に自分が悪いと警察にボコボコにされたとか
「そんな不条理が そんなら自分が警官と言う身分になったる」
そういう理由で、警察官になったようですが
でも、なんだかんだと言っても
その選択は結果 オ-ライだったようです
渡辺健さんが「平塚八平」を演じたほどの「刑事」となったのですから
●十傳より→いちどドラマにすると嘘になりますが、泉谷しげるの犯人役は素晴らしかったです。ホントに犯罪をすれば面白いのにと思いました。してるのかも。