2024
09.24
09.24
彼岸中、強い雨の影響で、お参りが本日になったのでありました。
モリオカ市内から離れた場所にある墓場に、春秋の彼岸とお盆、そして命日には50年にちかく毎年、墓参を欠かしませんでした。
先月のお盆も参りました。
が、その1か月の間に、与一郎さんの墓が、忽然と消えていたのであります。
与一郎さんは、亡父の姉の夫でございます。
とにかくの呑ん兵衛でありました。
いちど癌に冒されたのでしたが、開腹したら癌はなくなっていたという不思議なお方。
死の原因は、酒の飲み過ぎでの栄養失調でした。
病院の寝台の上で、与一郎さんは、私メにしきりに人差し指と中指をそろえて上下に振るのでありました。
「タバコをくれ」
もう声も出ないのに、タバコを要求するのでした。
なので、墓参りのさいは、蝋燭立てにタバコをさして供えたのでした。
本日も、失われた墓の、砂利に立てたのでありました。
喪失感でしばらく動けないのでした。
生きている、そして死ぬということは何なのか。
与一郎さんの連れ後のトモ子ちゃんが、墓じまいしたのか。
トモ子ちゃんは80過ぎになるでしょーか。
墓じまいしたことをオノ家に伝えたいならば、連絡があるかもしれません。
ないかもしれません。
くらくらした頭で帰路についたのでした。
与一郎さんは幸せ者です。
毎回,思い出して煙草供えてくれる甥っ子が来てくれたんですから
●十傳より→それがもう不可能になったのであります。
思い出すだけでも与一郎さんはまだ生きていますよ
私はお墓詣りには行きませんが夢に亡くなった叔父さんが最近夢に出てきて,
[いつもご飯ありがとう]と笑顔でした.
毎日.母方の姓も名乗りご飯とお水と線香とロウソクお供えして
お召し上がりくださいと声に出していました.
私もさつきさんに似てきました!
●十傳より→ホラーですね。