2024
11.23

旧い写真が出て参りました。
亡き祖母と叔母たちであります。
モリオカの実家の、いまは塀で囲んだ庭を、二階から写したものでございましょー。

隣の弁護士さんの家が建っていないところをみると、昭和30年代後半ではないかと。

『一族を守るよーに、そのためには他宗教を家に入れてはならない』

こんなことを幼いころから吹き込まれて育ち、それが正しいのかどうかというより、
「それが当たり前の事」
と空気を吸うよーに育てられましたから、いまの自分の基本になっているのだと思うのであります。
問題は母の母、フラッパーの婆さんでありました。
立正佼成会の幹部的存在でございまして、母の実家帰りに連れていかれると南無妙法蓮華経の念仏の勤行を聞かされ、幼いながらに複雑な心境ではありましたし、またフラッパーの婆さんには嫌われていることを感じてもおりました。
その婆さんはおなじ佼成会員のハゲ男と同棲していたのであります。

画像右のオノ家側の祖母は、「トモヤス(父)と、スミエさん(母)を結婚させたのは一生一代の不覚だった。伊藤さん(フラッパーの婆さん)が佼成会の熱狂的信者だとは知らねがったおんや」と悔やんでおったのであります。おそらく母にベタ惚れしていた父が秘密裡にしていたのでございましょー。

宗教であるにもかかわらず佼成会というところは、姓名判断とか気学も教えておりまして、
「あんたは名前の画数が悪い。生まれも最悪だ」
などと言われて続けられましたです。
妹と弟の名前は、佼成会からもらったものでありましたから。

可愛がられないという経験はいまでは貴重で尊いものでありますが、当時は、自分の、この愛憎の処理に手を焼きました。

何を述べようとしているのかと言いますと、私メが占いを学ぼうと志したのは、本当に名前が悪いのか、生まれが最悪なのは本当なのかということを知りたかった、ソレなのであります。

そして、それは本当でありました。最悪な名前と生年月日をもって生きてきたのでございます。
生まれは直せませんが、名前ならと、自分で考えて十傳に改名したのであります。
不思議なことに、途端に吉現象が連続したのには驚愕いたしましたです。

が、学ぶうちに、敵はフラッパーの婆さんだけでなく、オノ家側の祖父の妹のオイカワという亭主も怪しいことに気づいたのであります。

オノ家を亡ぼす名前だったからであります。
その外戚のオイカワの大叔父が生存していた時、命名の由来を問いましたです。
画数があまりにも悪すぎたからです。
すると大叔父はやや動揺しつつ「画数ではない別の方法を採用したのさ」と答えました。
別の方法…では、三才配置なのか、風角か、四柱推命によるものなのか、といろいろと調べましたが、外戚の叔父のいう「別の方法」を見つけることは出来ませんでした。
なんらかの恨みがあり、オノ家を亡ぼす意図の存在を確信した次第でございます。
オイカワ家を末代まで許さじと思っておりまして、墓参りの際は、オイカワ家の墓前に唾を吐き屁をコイてきましたところ、近年、墓仕舞いをして、その墓は滅び去っておりましたです。

まぁ、そーやってどんどん易者へとどっぷり浸かったのでございます。

佼成会に献金をつづける実母を流刑地におくっても罪悪感はまるでなく、むしろご先祖のお誉めの言葉を空耳にするばかりであります。

三つ子の魂、百までもでございましょーか。
帰省ごと、納屋の奥に隠されている、フラッパーの婆さんの遺した日蓮宗の蔵書を、一冊ずつぶち破ることを習慣にしておりますです。
そして墓に詣で「おいインラン婆ァ、とんなに嫌っても、オレが居なくなったら無縁仏だぞ。さぁ大金持ちにしてくれねば、見捨てるぞ」と墓前で語りかけるのも、いつもの習いにしております。
これも最悪な生年月日のなせる所業でございましょーか。

  1. 文面に
    熱が入り過ぎです

    ●十傳より→門前に踏み絵を設置せねば。いやモリオカ駅にも。