2012
05.03

忘れてやることができなければ愛されないのであります。
記憶力を誇るようでは、愛想を尽かされるのは時間の問題かもしれないのでありますです。

「今日、あなたのお母さんの誕生時日じゃないの?」
とか、付き合っているお女性から教えられたことがございます。
そういうとき、男どもはきまって、
「ああ、そうだったなぁ」
と無感動に答え、なぜか緩慢な動作でトイレなどにたつのであります。

好きなお女性でも、そういうことを正確に覚えていられることに男は理由も分からずイラっといたします。

「いま、あなたの卒業した上田小学校がNHKのニュースに出てるわよ」
「ゴー(かつての愛犬)くんの命日よね」

教えてくれるのは、お女性の好意にちがいありません。
「ありがとう」とお礼を言いながら、何か大切なモノを汚された気がするのであります。

お女性に、母の誕生日だの小学校だの愛犬のことを告げたのは、それらを覚えて欲しいためではなく、それらのエピソードを黙って聞いてくれる相手がこころよいからであります。
想い出というのは自分だけのものという意識が誰でもあるはずであります。
それを語るのは自分の想い出の再確認なのでございます。

記憶されていてわざわざ教えてくれるという好意に対し、しだいにイライラするのは事実なのであります。
と、同時に「コイツとは長くは付き合えない」と自分でも知らない心の深いところから、そういう黒い気持ちが湧きあがってくるのでございます

「ゴーくん死んだのいつだっけ?」
「どこの小学校だったっけ?」

せめてと聞いて欲しいのであります。
遠慮がちにそう聞いてくれれば、想いを土足であがられたような汚された気持ちにはならないのでありますです。

たった、コレだけでありますが、その差は大きいのです。

鑑定を通じて、男に去られるお女性、いやいや、お女性から嫌われる男たちは、すべて記憶が良すぎることで共通しているのであります。

バカにならねば愛されませぬ。

とは言うモノの、
「いまごろのモリオカはね」
と語り出すと、
「かぁっ、またその話かよ、前も聞いたよ、桜が満開だっつう話だろ」

こういう態度のお女性もまた捨てがたいのでありまして…。

愛れるために相手のことを何でも知ろうとし、その気持ちを相手に理解させようとする態度が危険なのかもしれませんですね。

10 comments

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  1. ちなみに…
    誕生日を忘れてしまう人は如何でしょう?
    人の誕生日をあまり憶えられないあたしですが、自分の誕生日を忘れる人は許せません。
    けっこうアニバーサリーな誕生日なのに、家族から忘れられたことが2回ほどありました。
    当時は、みんな死んでしまえ!って思いました。
    付き合い男性で、誕生日を憶えているのは二人だけです。
    結婚した人と もうひとりは…
    単に誕生日が愉快で憶えているんです。
    6.9です。

    ●十傳より→だって誕生日を覚えていますと+プレゼントという流れになりますから、無意識に忘却につとめるのであります。しかし「あなたの奥さんの誕生日でしょ、今日は」と言われるのは男にとって雨月物語でありますでしょう。

    • 超怖っ! 特級ホラーですね。
      もしそんなオソロしい方が実在していましたら速攻で逃げますですね。

      先生、気をまわし過ぎです。
      プレゼントを用意しないと怒る人はほっとけ! です。
      とはいっても、自分を振り返ると、やはり気をまわしてしまって…しています。
      正直なところ、捨てられない症候群にとって、あとに残されるプレゼントは重たいです。
      大抵アンポンタンな趣味の合わないものだったりして
      頭の筋肉ひきつらせながら、嬉しい表情つくって ありがとうなんて言ってしまいます。
      かといって、どうせプレゼントされるならば欲しいものを…と、どこぞのお姉さんみたいに
      「アレが欲しいのぉ」
      などと甘ったれたことを言えない柔軟性のない硬派な(可愛くない)タイプですから、葛藤です。

      綾瀬さんはどうでもよろしいのですが
      気のお強そうな たかみなちゃんのおヌードが 激しく見たいです。

        ●十傳より→プレゼントというのは自発的な行為でありまして、求められて「はい」と上げるモノではありませぬ。プレゼントする悦びもありますれば。

  2. あーん、私アニバーサリー女なので、奥さんから子供さんの誕生日、結婚記念日など覚えてしまい、つい「今日は奥さんのお誕生日ね、デートするの?」などと聞いてしまいます。
    なので、耳が痛くなりました。可愛らしい言い方も勉強しないといけませんね。

      ●十傳より→知りすぎたのね~♪は良くありませんです。すこし間違えて言うのが好ましいのでありますです。たとえば6月10日の誕生日ならば「たしか6月あたりだったわよね」とか、「そう7日なんだよね」と相手に発言させる余地を残すのがコツと申せましょう。

    • くみこさん、ごめんなさい。
      〈怖っ〉は、デート中に言われた場合の限定です。
      〈 妻の誕生日にあえてデートをセットしたの? 俺の家庭を壊そうとしている? 〉
      という発想をしてしまい、怖っ!です。
      デート前に言われたら…
       前向きな彼 : 気を使ってくれているんだ。
       遊び人の彼 : 挑発的・挑戦的で刺激的!
       心配性の彼 : 試されている?
       etc.…
      お相手がどう受取るかは、お相手の性格とこれまでのお二人の関係でしょうけれど…

        ●十傳より→恋人だろうと、知りすぎれば、「見たな~!」でありますです。「おまえは脱いでいればそれでいいのだ」とガツンと喰らわせたくなるのでありますです。

  3. わたし、相手のお母さんの誕生日なんて、そんなん、知ってる人いません。
    みんな知ってるモンなんでしょうか?
    「普通知ってるでしょう~そのくらい」…なのでしょうか?

    相手の奥さんの誕生日なんて!
    そんな恐ろしいこと、聞いたことも聞かされたことも、話題になったことさえないです。

    というか、バカなふりや忘れたふりをできる賢い女は愛されるのでしょうけれど、
    わたしはほんとにおバカかもしれません。
    バカにされて軽く扱われちゃうのかも。はぁー…。

    ●十傳より→好きになると相手のことを知りたくなって当然だという無遠慮な、その図々しさが、怖いのであります。なので、私メはすべて嘘を言うのであります。たとえば亡父の命日も、老母の…いやいや、私メの誕生日も。「あなた私のマボロシをあいしたの~♪」であります。

    • 愛される正体①ってことは、
      きっと②③…と続きますね!
      楽しみー。
      勉強になりマス。

      先生は、占い以外の様々な役立つことも教えてくれるからすごいです。
      …といっても、すべてどこかしら占いにちゃんと繋がりを持たせたりする小技もあって…
      うーん、やっぱり男はテクニックですよね。

      ●十傳より→いちおう易者ブログでありますですからね…。

  4. 先生のお気持ち、理解できます。殆ど同感であります。

    魚座、AB型(rh-)故か、とにかく幼少の砌より自他共に何を考えているのか理解不能な私でありましたが要するに誰にでもある「デリケートな部分」が私と先生は似ているようであります。

    だからってただ我儘で気紛れなだけではありません。

    自分が愛した人の事は今でも嫌いではありません。

    …これ以上意味不明にならないうちにここでやめておきます…

    ●十傳より→悪い想い出は語ることで中和いたしますが、イイ想い出は語ると壊れますです。好きな人とのことは黙って、汚れないようにとっておきましょう。

  5. 父の結婚する前からの愛人の誕生日に、姉が生まれました。
    彼女は、この啓示を無視して関係を継続。
    彼女は毎年どんな思いで過ごしていたのかしら?
    40年以上ですから、愛される正体が存在していたのでしょう。

    あたしに猫なで声で接していた彼女、大っ嫌いでした。
    父が亡くなってから、私たち家族に本性を曝け出しました。
    やっぱり、と意外に思いませんでした。
    が、恋愛で無邪気なロマンチストの父は、あちらで何を思っているかしら? と。
    あぁ、これも父の遺産、とため息でした。

      ●十傳より→けっこう同じ誕生日というのは身内に多いモノであります。とてもイヤな気分のするものでありますです。

  6. akikoさん、お気にならさずに。
    彼は家庭円満が自慢だから、聞かなくても自分から何度も言ってきますの。
    円満なら浮気すんなー!とも思いますけど、円満じゃない私は憧れちゃうんですよね。
    たまにはわざとバラして、奥さんの嫉妬心を煽っちゃうみたい。私が奥さんでなくてよかった~

    ●十傳より→彼がしゃべるのは自分に対してなのでありましょう。不倫の魅力はそんな会話にもあるのであります。

  7. >愛されるために相手のことを何でも知ろうとし、その気持ちを相手に理解させようとする態度が危険なのかもしれませんですね。

    これは、男女関係に限ったことではありませんね、、、、

    ●十傳より→子育てでも会社の人間関係でも共通することでありますが、とくに恋愛関係は愛という名目がありますゆえに、遠慮がなくなるのでありますです。