2012
05.13

数日前からモリオカに戻っているのでありました。

亡父の七回忌があるためであります。
お寺に挨拶に行ったり、お墓の草取りをしたり、花屋に顔を出したりと、慣れないことをしたものですから、すっかり疲れてしまうのでありました。

ふと庭をみましたら、エロチックな花が咲いているのでございます。
なんと淫らな花弁でしょう。
花はなにを呼び寄せるために、かように卑猥な美をみせるのか。

卑猥と感じるわが心が救いようのない穢れたものにも思えますが、花を眺めてエロスを感じるようになっては、やはり歳なのかもしれませんですね。

このたびのモリオカは夜のお遊びができないのが無念であります。
なかなかのお美女がモリオカにおりまして、これが気取っているというか、うち気というか、ふだんはめったに知らない人に心をみせることはないのであります。
ところが日が暮れると話は別。
「こんなにスケペなのか!」
と大胆になるのがモリオカ娘の特徴。

キレイな顔をして「んでねくて、そったな意味じゃねよぉ」と、なまるところが色っぽいのであります。
「まぁんつ、まぁんつ」
指さきに気持ちを込めますと、きまってこう言いながら興奮していくのであります。
なのでこちらも、「まずまず」と相手をなだめつつ、さらに侵入させますと、
「まっずぅ、まずまずぅっ…」
と快楽を受け入れ始めることになるのでございます。

モリオカでは「まずまず」さえ覚えていれば、どこでも通じるのでございますです。

と、まぁ、いつものように妄想しつつ、庭のいちぐうに咲き乱れる芝桜にも目をやるのでございます。

まだモリオカは春の花々につつまれているのであります。
気温も低め。

どうやら今日も晴れそうであります。
これから情事……いやいやいや、法事に行ってくるのでござるのでござそうろう。

  1. 以前、ユリのカサブランカをいただきました。
    濃厚な香りと蜜と花粉がたっぷり、その花弁の卑猥さにドキリしたものです。

    ●十傳より→花もお女性も本質的に同じようなモノを求めているのだと悟りますですね。

  2. ご法事お疲れさまです。
    毎回ながら先生のお花の写真からは、素敵なエロスが享受できます。身悶えしたくなるような、みごとな瞬間の切り取りをありがとうございます。

    ●十傳より→お褒めのお言葉? ありがとうございますです。