2010
10.18

DSCN5856もう、しばらく私の純愛物語にお付き合いくださいませ。

湘南も、秋になって画像のようにイベントが盛んになっておりますです。
傍観者として立ち寄るのもいいものであります。

以前は…以前といっても30年以上も前のことですが、高校の文化祭は11月に集中していたように記憶しているのでございます。黄葉した銀杏の葉がどっさりと地面に落ちて、そこから秋の匂いが周囲をつつむのでございます。

若い頃の恋愛は、成就しても短期間で終わるのが普通で、短い場合だと三日で終わりになることもございました。年齢を積むごとに、ふてぶてしくなるのか、しぶとくなるのか、あっというまに二年も三年も過ぎますが、それに比べると、10代の恋はあっけいなものでございます。

競技大会にキスをした彼女とも、そのご何事もなく、バスに乗り合わしても挨拶すらせずに無視をするようになっておりました。

高校三年になり、私は夏に…、ちょっとまえにブログUPいたしましたが別の女子高の子と駆け落ちみたいなことをやらかしましたから、彼女のことなどキレイに忘れていたのであります。
駆け落ちのことで、私はけっこう傷ついていたようであります。友達との約束も平気ですっぽかしたり、学校へもあまり行かなくなったのでございます。

夏が終わり、秋が深くなり、文化祭。
たまには学校に顔を出そうかという気分になりました。
演劇だけは全校生徒で見なければならず、体育館に椅子をもって並べ、クラスのみんなの場所で眺めておりました。

私の肩をつつく者がいて、彼女が隣にいたのでございました。
「手、荒れてるね」
と囁くのでございます。
「ああ…荒れてるかなぁ」
「荒れてるよ。カサカサ」
とかなんかと彼女は言ってハンドクリームを差し出すのです。
「塗りなさいよ」
「うるさいよ」
と邪険にしたっ思いますです。男が手荒れを気にしてどうする。
すると、彼女はチューブからクリームを絞り出して、私の手のひ甲に塗ってくれたのであります。

あれは驚きでありました。
塗ってもらったこともそうですが、手の甲に伸びるクリームが、そうですね、極端にいうなら、雪が降るように心の痛いところに舞い降りたという感じでございました。
一晩で一面が銀世界にかわるように、そのハンドクリームは若い私の心をなにか羽毛のようなもので撫でてくれた感じでありましね。

書いていてバカバカしくなりましたが、もっとバカバカしくなりたい人は十傳クラブブログへワープしてください。
ドヒャー!
ってものをお見せいたしますです。
でも、もっとバカバカしいでございますよ。