10.25
肉屋をのぞいたら、牛の何番目だったかの胃袋が安く売っておりましたので、さっそく求めましたのであります。
イタ公たちが、好んで食うトリッパの料理を作ろうと思ったのでございます。
本来は子牛の第二胃袋を使用する、フィレンツェの名物料理とか。
が、私にイタリア語を教えてくれたフランチェスカは、トリッパをみると顔をしかめたものでありました。
日本の臓物の煮込みのようなものでありますから、さもありなん。
?鍋にオリーブオイルをしき、食えるほどの長さに切った胃袋をニンニクと一緒に放り込み、弱火で煮るのであります。水は不要。胃袋から出る油で大丈夫なのであります。
?蓋をして10分程度煮込むのであります。
弱火にすると、歯ごたえのある出来に。強火にすると溶けるような触感になるのであります。固いのが好きなのーん。
?適当に塩やコショウを加えるのでござる。あまり入れすぎないのがコツなのであります。奥までちょうだいっていってんのにぃ。
?トマトの缶詰をぶち込むのでございます。あっふーん。
?味を整えておしまい。もっとやってよ。
?再び火を入れるとトマト味が染みこむのであります。
寒くなると、こういうものを食わないとダメなのであります。
たしかに見た目はグロテスクではないとは言えませぬが、ぬろっとした美味さは病みつきにならずにはいられませぬ。
トリッパはイタ公料理屋で頼むより、自分で料理した方が美味いのであることはお約束いたします。
料理屋によっては、何も知らないとおもって、小腸などを混ぜるところがありますゆえ、注意が肝要であります。
これも強運になる食いものでありましょう。
胃袋=158円
トマトの缶詰=88円
ニンニク(青森産)=230円
でありました。
店だと、だいたい900円でちょっとしか入っていない皿が運ばれてくるのであります。