2011
02.26

P1010010いつもの座席がとれず、1時間後の新幹線で、久しぶりの帰省なのでありました。

缶コーヒーの無料券が5枚ありましたので、そのうちの3枚を出したら、

「お客様のぶんで、もう缶コーヒーはありません」

と意味不明なことを言われました。女販売員が笑っていましたから、それはきっとジョークらしいと思い、私も笑いました。

笑いの意味がかみ合わないと気持ちの悪いものであります。

女販売員が、缶コーヒーの無料券を受け取り、そして缶コーヒーについての言葉を発するまでのうちに、興味深い何かがあったに違いないのであります。
それは、いったい何だろうと、ずっと考えていたのでありました。

ついに分かりませんでした。

P1010013窓際に缶コーヒーが1個しかありませんが、2個飲んだのではなく、2個はバッグにしまっているのであります。

糖尿の家系ではありませんが、いっきに3本は飲めませんですね。

鼻に手を当てていますが、こういうときはスケベなことを考えている時の仕草なのであります。

…では、スケペ以外のことを考えることがあるかと問われれば、そんな時はないと答えざるを得ないのではありますけれど。

帰省というものは物理的なものだけでなく、渦巻き状に精神的なものまでが10代のそのころへと逆流をはじめる錯覚を引き起こすようであります。

ふたたび女販売員が回ってきて、こんどは何事もなかった他人の顔で過ぎていきました。

2011
02.25

P1000945陰暦では一月ですが、つい、「如月の望月のころ…」と西行法師のように詠じたくなる春の宵であります。

たまには、ロマンつっくに行きたいと考えるのであります。

思えば、もはや欲しいものはなく、こういう月を可愛子と眺める贅沢をすれば、あとは滅びても惜しくはない命になっているのでありました。

ヨワイ五十路を超えて、「夢」とか「希望」とか、そんなことを願うのは恥ずかしきことであります。

若い人々の橋頭堡となるのがしかるべきであるのであります。

美女とワインを傾けつつ夜景を眺めるというのは、この歳になって得難い幸せと思わねばなりません。

P1000952ブラネタリウムでバーチャルの宇宙に遊ぶことも、はなはだしい贅沢なのでありましょう。

こういう夜は、なぜか初体験のときを思い出させるものであります。

切なくなるのであります。

私がはじめて女体に触れたのは16才あたりでありましたでしょか。

それはどこの誰などという野暮を記すつもりはございません。

ただ私も若く、彼女も若かったのであります。
d200610dfkoiurたとえば、この女優のような感じでありましたでしょうか。

面白いのは、オッパイに興奮したのはもちろんですが、おへそ周辺の肉づきというか女っぽさに、興奮し耳まで火照ったのであります。
そこのところが、この画像のへそ周辺と酷使していましたから、具体的に分かりやすいようにとUPしたのです。

ふたり向きあい、なかばフザケて、なかばマジで、見せあいっこをしながら、服を脱いでいったのであります。

ブラをとりスリップを脱いだ時に、その腹部のまろやかさに、大人の女の成熟をみたと、いっきに興奮のボルテージが限界をこえたものでありました。

そのときの苦しい感動は、いまでもまさまざと覚えているのであります。

「女のカラダってこういうものなのか…」と胸が締め付けられるほどのいとおしさに呼吸も絶え絶えでありました。

女性に訊きたいのであります。

あなたは、男のドコに興奮したのか、いや、興奮するのかと。
やはり引き締まったオケツとかでありましょうか。
たるみかけた胸の筋肉かもしれませんですね。

精神的なものがなけれは興奮しないというのはナシで、そこのところを知りたいのであります。

それを知れば

「ねがわくば花の下にて春死なん…」

とあまり思い残すこともないのであります。

2011
02.24

P1000991もう25年ぶりになるだろうか。
神楽坂の路地裏にある、この店に来たのは。

この店の親父は帝国ホテルの料理番で、そこを辞めてから松戸でとんかつやを開き、そのご苦労して神楽坂に店を出したのでありました。

私は開店祝いに、この店にきたことがございます。

いまの店主は二代目。
しかし私によく、うまいトンカツを作ってくれて、土産も持たせてくれたではないか。
貧乏だったからたすかったよ。

親父さんはなくなったんだろうか。
最後にあったときには糖尿病で歩行も困難だったからなぁ。

P1000994タケシはお前の弟だったなぁ。お前の名前も忘れたから、きっとお前も私のことなど覚えていないかもしれない。

その弟はどこに行ったんだ。当時は店で働いていたよ。

よくみるとカメラ目線をしているじゃないか。ということは、記憶のどこかが刺激されているということだろうか。

背を向けたこの客を、どこかで見たことがあるぞ…と。

あれからお前は結婚したようだなぁ。すこし太った店員が奥さんなんだろう。
トンカツ屋に嫁がきてくれるわけがないと、お前はこぼしていたけど、よかったなぁ。

とんかつ定食900円か。
ひさしぶりだから、少し奮発したかったけれど、まあ、ソレにすることにしよう。

P1000996んんっ。
味は落ちておりませんなぁ。
ころもの揚げ方も上々。
キャベツはいまも手で刻んでおります。

このキャベツの刻み方がこの店のウリいうか昔堅気でありまして、肘は腱鞘炎ということだったなぁ…と思い出したのでありました。

機械で刻むのはダメだって肘をさすりながら、お前は語ってたなぁ。その横で親父がうれしそうに煙草をやってたなぁ。

これ以上のトンカツを食ったことはいまだありませぬ。

とても嬉しくなりましたが、
「オレだよ、おれ」と名乗ることもなく、店を後にしたのでありました。

忘れたはずの記憶がいちどに頭にみち溢れていたのでございます。