2011
04.23

被災地周辺で耳にするのは、「靴」という単語でありました。

いかに靴が重要なのかは、災害現場にいくとよく分かるのであります。

釘がいたるところに出ていますから、普通の靴では危険であります。

いや、それよりも、
「寝室に靴を用意しておく」
これがポイントのようであります。靴さえあれば逃げだすことも可能なのでございます。
サンダル履きではたとえ津波や地震から一時的に助かっても、孤立した場合、身動きができませぬ。

運は、軍にしんにょう。足がとても大切だとされております。
その足を守り、足の能力をひきだすのが靴であります。

「ウンコはどうしたんだ?」
と自宅の三階に五日間籠城していた従弟に尋ねたところ、
「お尻にビニール袋をあてがってさ、そこにヤルのさ」
とのこと。

これは小学校などで避難所生活をしていた人たちも同様だということであります。

「そしたら、それを外にぶん投げるのか?」
「変わってないね、そんなことをするのは兄さんだけだよ」
ということでありました。
「みんな所定のところに積んでおくんだよ」

釜石にくると立ち寄っていた歓楽街も画像のアリサマ。
この小道の両側にいかがわしい楽しい港町の女たちがプリプリしていたのでありましたが…。

が、新聞の死亡者名簿によると、死者は私のような50代から上の奴ら、つまり老いぼれたり使い物にならなくなったり、そういう足手まといの人々ばかりで、若い奴らはわりあいに助かっているようでありました。

こうなったら復興は高校生のような若者を中心に、夢のような街作りをしてもらいたいのであります。20代も30代も、40代も、高校生のお手伝いをすることが、理想なのではないかと思ったりいたしました。

もう高速道路も、地デジもなにも欲しくはないのであります。ITなんてまったく無用。原発もいりませんです。いままでの文化なんてホントは無駄なものだったのであります。
節電ばかりが目的じゃない薄暗い飲み屋で、ちょっとオブスのネエさんに囲まれていれば、それだけで幸せなのであります。
そしてオネェさんのちいさな足から赤いスカルペッタを脱がせることができたら最高でありますね。