2011
07.02

いささか時期を逸した感はありますが、枇杷の実がたわわにみのっていましたから摘むことにいたしました。

あんのじょう、すでにしわしわのオババになってしまっている実もございました。
でもけっこう甘くて、実もぶあついので豊作ということにいたしましょう。茅ヶ崎でもけっこうの量の放射能がふっているようでありますから、この枇杷も被曝しているのはあきらかであります。

ところで、家相の本などで、庭木に枇杷は凶、などと書かれていたりいたします。一知半解のアマチュアにかかると「枇杷は家を滅ぼしますですよ」などと大げさに騒いだりいたします。
が、なぜ凶なのかという理由は書かれてはおりません。
そこらへんが占いのテクニックと言いましょうか、もしも理由を書いてしまうと神秘性が失われますです。「恐れるに足りないではないか」ということにされるわけです。

枇杷は葉が大きいために家に日光を入れないから凶だと、もっともらしく語る易者もございます。ならば今年なんかは節電効果になりますから、むしろ歓迎される樹木になるではありませんか。

じつは枇杷、なかなか実が付きにくい木だとされていますです。
現在は接ぎ木の技術が進歩していますけれど、以前は種を植えてかなりの年数がたってから、思い出したように実をつけるのであります。家の主人が死ぬ頃に実をつけることから縁起でもない木とされているのでございます。

以前住んでいた家では、前住人が種からうえたといわれていた枇杷の木がありまして、私がそこに住みだして十年後に引っ越す時にはじめて実をつけたものです。
なんとなく腹が立ちましたから、その木を切り倒してやりました。

ですから、枇杷の実がすずなりにみのる木であれば、なんら問題はないのであります。
ゆめゆめ迷信に振り回されてはなりません。