2011
07.15

女子サッカーにも興味がなく、夏の高校野球にたいしても、「おやおや被災地の高校も野球できるなら、義援金の交付は中止してもいいだろう」ってなくらいに無関心でありますから、一般的な夏の楽しみにたいしては適応できない体質なようであります。

しかし、何といってもガス入りの白ワインは、数少ないオタノシミのひとつなのであります。

いや筆頭かもしれませんです。

スケベ遊びも夏場はげんなり…ではありませんか?
汗をかくじゃありませんか。待ち合わせるにしたってシャツが汗まみれ。
食事をするだけでも相当に疲れるのであります。

ならば一人でサッパリした口当たりの白ワインを楽しむほうがずっとグットなのでありますですよ。

麻の長袖のシャツは手放せませんです。
一日に何回も汗をかくのですが、麻は、汗がひくと同時にかわくからであります。

この日も帰り道に店により、上着を脱ぐと、麻のシャツは汗まみれ。
「あれ、オノさん」
と店の子に言われました。
「左の胸はぜんぜん汗かいてませんね」
そういえば背中も右胸も汗で透けているのに、心臓の方の左胸は乾いたまま。
「冷血人間だからですね」
と決めつけられてしまいました。
だから、
「妄想でだけ涙するから心臓からとおい右側は汗をかくってわけだ」
と同調して喜ばせてやりました。

話はぜんぜん違いますが、夏場は性欲が低下するせいか、女の心というか、欲心が手にとるように見えてくる季節であります。
何を求めているのかが、言葉一つから読みとれるのであります。
私メはわざと気づかぬそぶりをして、かるい幻滅にひたる悦びをおぼえるのでございますです。
春、秋、冬とはちがい財布のひもは固いのであります。
春秋冬も、そういう人にわたしはなりたいのでございます。

…と、ひとり、夏の午後のおわりのワインにこころよく酔うのでありました。