08.13
ちょいワルオヤジとして、日本に根づいているイタ公さんのジローラモ氏でありますが、彼の人相には、くっきりと駅馬ホクロがあるのであります。
駅馬ホクロ、あるいは辺地ホクロの持ち主は、郷里で成功することは、まず絶望的といってよろしいでありましょう。
とにかく郷里を去らなければ幸運が巡ってこない運命といって過言ではないのであります。
で、ジローラモ氏のどこが、そのホクロかと申しますと、額の向かって左の生え際にあるホクロであります。
最近はこのホクロは巨大化し十倍ほどの大きさに膨れ上がっているようであります。
だいたい日本にいる外国人というのは本国ではぜんぜんダメで、日本に行けばどうにかなるだろうとタカをくくって渡来するわけであります。
それは日本も同様でして、まったくモテないお女性さんたちが、外国に住むようであります。そして数人のパトロンを得て暮らしているということ。
けれど異国で成功しようとしてもなかなかに大変なのであります。
この額の際のホクロが、まずは海外で成功するためのパスポートというところでしょうか。
が、海外といいましたが、何も外国とは決まっておりませんです。
とにかく郷里を離れることが運命づけられていると解釈すれば、日本国内だって異国となるわけでありのであります。
心配なのはシローラモ氏の巨大化したホクロであります。
この世から旅立つという暗示とも取れるのでございす。
しかし、そんな不吉なことはおいておき、各地を転々とすることで運命が回るというのも、駅馬、辺地ホクロの特徴なのであります。
かくいう私メにも、そのホクロがあるのであります。
距離のモリオカにいて、墓参りや初盆でよその家にお邪魔するにつけて、
「やっぱりモリオカでは暮らしてはいけなかったなぁ」
という思いになるのでした。
一月に一度の割りで帰ってくるというスタイルが合っているのだと再確認したりするのでありました。
すべて、このホクロのせいだと、原因を、ホクロになすりつけようとおもうのでございますです。