2011
08.14

パンツまで汗がしみとおるほどの暑さのなか、松林を歩くのでありました。

いろいろと考えなければならないことがあるのですが、郷里の懐かしい森の、にじむような緑にみとれたり、ひぐらしの鳴き声に聞き入るばかりで、考えがまとまらないのでありました。

今年のお盆は、震災で亡くなった人たちのおうち回りで、それが終わったらがくっと疲れているのでありました。

おもいだしたようにそよぐ風のように、女の膝に顔をふせ、指先で髪の毛をやわらかくしごいてほしいおもいなのであります。

イメージとすれば画像の感じでしょうか。

でありますから、思考が子供っぽくなっていることを自覚いたします。

心では重たすぎるのでございます。
かといって自動人形ではつまりません。
心を求めずというか、ただいっしょにいることで心の匂いをけすような関係を求めているのかもしれませんです。

指先におもいをのせ、ゆっくりと髪の毛をしごいてくれれば、それはぜいたくな幸せというものでありましょう。

目を覚ますと、うちわであおいでくれていて、庭先のひとむれを見つめている、そういう夏の幻想にひたりつつ、森を歩くのでありました。