2011
10.08

かなりいぜん、過去のブログでUPした記憶がございますが、美容室ローズの入り口に貼っている北川大介のポスターに目がいきましてございます。

もう8年以上も前のことですけれど、八代亜季のコンサートで前座をやっていたのが、この北川大介なのであります。

たまにNHKの火曜ショーだかに出演しているのを見たりいたします。
「おお、やっているのだな」
と、とこか痛々しい気持ちで声にはださずに応援するのでございます。

彼を眺めていると、キヨセという亡父の亡母、つまり亡祖母の声がしてくるのでございます。
「じゃ、モリオガさ戻って定職につけねもんだべが」
と、イイ歳をした私メがふらふらしているのを心配していたものでございました。
30代の終わりでしたから、自分でも人生を失敗したかと諦めかけていたものでありますから、祖母の言葉はこころに痛みをともなって沁みるのでございます。

おそらく北川大介も、実家からいろいろと心配されていることでありましょう。

たぶん水芭蕉という曲もヒットすることはなく、しかし何年も大切に歌い「歌詞の重さが分かってきました」なんて語ったりするのでありましょうか。

北川大介のポスターが貼っている美容室ローズのとなりに、城門ラーメンを出す店があったのであります。

画像が城門ラーメンであります。
記憶では、湘南の名物です。
いちど本店がぶっつぶれ数年して、2件ほどで復活したラーメンでございます。

大量の生姜とかたくりでとろみをつけただけなのでありますが、なかなかの美味。

ファンの前では必要以上の満面の笑みをする北川大介が自宅ではどのような顔つきでラーメンをすするのか、天井裏に潜んで、観察してみとうございます。きっと大久保あたりのしがない木造アパートでございましょう…いいえ、そうあってほしいのであります。
「才能がないのだから田舎に帰って百姓をしろ!」
とか
「いつまで生きているのだ、さっさと自殺しろ!」
なんて、意地悪い言葉を天井から怒鳴りつけたら面白いだろうと、残酷なことを空想いたしたりするのでありました。

それは、30代の私メに対しての言葉なのだと知りつつ
「諦めてしまえ、さっさと諦めるのだ。定職についてしまえ」と、
熱すぎる城門ラーメンをすすりつつ、どこか悲しいような腹立たしいような気持ちになったりもするのでございましたのでありました。