2011
11.25

今年は気温が高く、まだカメ子は冬眠できずにいるのであります。とっくに食欲はなく、しかし生ぬるいために眠ることができずにゴトゴトと動き回っている状態。

来年の春まで体力をキープできるか心配であります。

中後年になっても愛欲のおさまらない人々のようだと言えば、叱られるでしょうか。

若い頃は、恋愛とは10代か20代まで、せいぜい30代の前半くらいまでがボーダーだと信じて疑いませんでしたのに、その30代のお仕舞い頃から、ほんとうの快楽付きのただれた恋愛が始まるとは驚きの事実なのでありました。

「落ちつけ!」
と、自分をたしなめるのでありますが、冬眠を忘れた亀のように、イイ歳をしてお女性とのお遊戯に心をそそられたりするのであります。

が、やはり老いが忍び寄っているためか、どこかひんやりした熱情なのであります。

男に比べ、しかしお女性はまだまだ熱い。

お女性は冬眠しない亀さんなのかもしれませんですね。

これは、せんじつ江の島でみかけた八方睨みの亀さん。

冬眠もせず、つねに周囲に気を配っているとは、お疲れ様であります。

私メは、もはや周囲に配慮することもなく、その日、その時の自分の好色だけに忠実であるようであります。

きっと若い奴らからは、汚らわしい老人だとみられているのではないかと、ニヤリとしてしまいます。
「大人は汚い!」
なんて言われそうでありますです。

それにしてもカメ子はいつおとなしくなるのか。
暗い場所に移動して、強制的に冬眠を促さなければならないと思ったりしているのであります。