2011
12.11

月食を見ているうちに、
「そうだ、キリスト誕生のギアがあったから、馬小屋を作ってみよう!」
という気持ちになったのでありました。

いぜん浜から拾ってきた流木がありましたから、適当につないで作ったのが、この画像であります。

三人の聖人とマリアと亭主と馬と牛、それに誕生したてのキリストさんであります。

こういうママゴトが好きなんですでございます。

音楽を聴きながら、それでもけっこう時間がかかりまして、三時間の大作とあいなったのでありました。

去年の、正月の飾り物がありましたから、その藁をチョキチョキしまして、床に木工ボンドで接着して出来上がりなのであります。

しかし、なにかひとつ納得いかないのでありました。

朝になってそれが分かりました。

毒というか罪というかワルがないのであります。
耶蘇教信者ではなく、ただたんにクリスマス気分だけを享受したい私メとしましては、毒も愉悦に花をそえる大切なモノなのであります。

そこで、耶蘇教では忌み嫌われているヘビっちをこしらえまして、梁に這わせたのでございます。

キリスト誕生という、おめでたい時にも悪の発芽があると解するのか、いやいや悪魔の使いのヘビっちもキリスト誕生を祝っていると解釈するのはさまでまであります。

ヘビっちを加えたことで、馬小屋のジオラマはググッと哲学になったではありませんか。

嫌われ者がいるからこそ、幸せとか不幸せを判断することができるのであります。
でなければ、しまりのないHのようなもので、愛だけでは刺激にかけ、幸せを粗末に扱ってしまうのではないでしょうか。

これから二週間はこれを部屋に飾り、そののちはカメ子が冬眠中の一階のトイレの棚の上にうつす所存でございます。