2012
02.11

辻堂北口再開発ということで毎日、超満員に賑わうシッピングモール、テラスモール湘南の目と鼻の先に、このような占いの館があるのであります。

私メが、この占い館の前を偶然に通りかかってから五年は経過しているでありましょう。
いっこうに変わらず、この場所にたたずんでいるのであります。

はたして営業しているのかどうかも分かりませぬ。

伊勢正という占い師がどういう人物かも知りませんし、知ったところで会うこともないでしょう。しかし、激しく興味をそそられるのであります。

この鑑定所をどういうつもりで設立したのか。料金はいくらなのか。どこで占いを修行したのか。
「開運」という看板のよごれも気にかかるのであります。

伊勢正氏の占いの実力のほどは良く知りませんが、おそらく絶対的に、この鑑定所では生活費を稼げるはずがございません。一日に、いや月に、いや年に一人のお客が来るかどうかも疑いたいところであります。

だのに、少なくても五年はこの占い館が存在しているのであります。

もしかすると、占い館は見せかけであって、なにか別のヤバイ仕事をしているのではないかと思ってしまうのであります。
麻薬とかそういう取引に使われていて、送られてくる麻薬の届け先である住所を得るために、占い館が必要なのだ…とかでございます。
もちろん妄想であります。
本人様に叱られたら素直に謝らなければなりませんです。

けれど、この占いの館に限らず、「こんなんで商売できるのだろうか」という店舗はまだまだいたるところにございますです。
駄菓子屋とか、いつもしまっている焼き鳥屋とか、古いノートだの鉛筆しか売っていない文房具屋とか…。
つい奥を覗いてしまうのであります。

まさかAVの撮影に使われているのではないかと、つい立ち止まり、耳を澄ましたりするのであります。

占いの館に、客を装ってはいってみたい衝動にせっつかれているのであります。