04.19
食事も旅行での愉しみのひとつであります。
が、そのホテルはバイキング。
私メは、このバイキングというヤツがはなはだ苦手なのであります。
バイキングのみならず、メニューからセレクトするのも辛い性分であります。
好きなモノを食えってんじゃなくて、美味いモノを出してほしいのでございました。
そこでウェイトレスの姉ちゃんに、
「なにか適当なヤツを持ってきてよ」
と頼んだところ、こういう品々を運んできたもらったという次第であります。
味はまあまあ。
しかし、焼酎が胃袋に沁み入るほどの美味でありました。
九州で飲む焼酎は、その気候に合うのかどうか、関東で飲むよりはるかに美味なのであります。
アッという間に、四合瓶を空けましたら、
「勇ましかごたるね」
とサービス精神旺盛に、次々に刺身をセレクトして運んでくれていた姉ちゃんが驚きの声を発したのであります。
こちらも調子づきまして、白ワインをフルボトルで注文。
しかし、こちらの方は、さほどでもございませんでした。
これは翌朝の朝食の残骸でございます。
竹筒には、五島うどんが入っていたのでございます。
これをトータル12杯。
さらに岩海苔とご飯とみそ汁。
朝から満腹でイイ気分になったのであります。
とにかく五島うどんは美味いのであります。
美味いモノを徹底して腹に入れることが正しいのであります。
周囲の旅行客は、私メの一丁食いに、あきれ顔。
ホテルの兄さまも、ホェーッと見ておりました。
モリオカ名物わんこそばを二年前に、150杯喰ったことがございますから、これしで驚くのは足りませんです。
食えるうちに、好きなモノを食っておかないと後悔するハメになるのであります。
それはメシに限ったことではございませんけど。
歯っ欠けジジイになってからでは、すべては遅いのであります。
なにごとも今が大事なのでありまょう。
今、今、今とこの瞬間を貴重にすることで、たぶん三日ほど先くらいの保証ができるのでありましょう。
三年先とか十年先の保障など、まったくアテにはできませぬ。それはマボロシの保障であります。
せいぜい三ヶ月後くらいまでは大丈夫だと思うのが関の山。
でありから、好きなモノを食い、好きなことに夢中になるしかないのでありますです。