2012
07.09

お中元に、ホタテが届きましたので、急いで食したのであります。

北海道のホタテであります。

三陸のホタテは津波で壊滅しましたから、あと数年はダメでありましょう。
しばらくは北海道産を楽しむことになるのでありましょうか。

三陸の養殖ホタテは、荒縄に縛り付けますから、運動不足のために身が柔らかいのであります。
それに比べて、北海道のヤツは、稚貝を海に放り投げて、自然に育てますために、シコシコと歯ごたえのある身なのでございます。

横浜の崎陽軒というシュウマイ屋が使っているのが、この北海道産。

そのため北海道の漁民は欲にかられて働くのであります。
稚内の海岸には、ホタテ御殿が立ち並んでいるのであります。
エレベーター付きの家々でありますです。

招かれて入りましたところ、階段を使ってのぼった方が早いのでありました。
まぁ、引退した老人には便利なのかもしれませぬ。

いくつかは刺身にいたしました。
刺身は胃を素通りして、藻屑化いたします。

どうせ藻屑になるなら、好物のヒモやキモから食うのでございます。

「アンイー、キモ食ったら、効果あるべさ」
というお女性の歓声が聞こえそうであります。
「何に効果あるが、聞かなくていいのっか? アレさよ、アレさ、いぐ効くぺっちょ」

「にいさん、留萌がらきたんだっぺが?」
「さみしがっちょえ、ぬぐぐすてやってもいいぺっちょ、アーフーンってはなぁ」

やれやれ妄想が始まったようであります。

ガッキリと冷やした白ワインが胃袋に沁みわたるのであります。

ホタテの時期が来たのでありますね。
初夏の食いモノであります。
これで三陸のホヤが揃えば申し分ないのでありますが……。

なんとなく、いいことが起こりそうな幸せな気分なのでございます。

福井原発三号機稼働を案じておりましたが、クラケが大発生して、阻止しているとか。

クラゲはなんの予兆なのでありましょうか。

ホタテを食いながら考えているのでごございます。