2012
09.07

3月中旬から12月にかけて湘南は生シラスが食卓にあがるのであります。
海が荒れていなければ、たいていの魚屋にはワンパック500円程度で売っているのであります。

いつもは、それほど食いたいとはおもいませんです。
が、台風とかで漁をしない日にかぎって、生シラスが欲しくなるのであります。

こちらに越した当初は、浜に出ると地引網をしており、誰でも参加できるのだと思いこんで、いっしょに網を引き、テントで出された魚料理を食ったモノであります。
みんな和気あいあいで、
「へぇ、湘南というところは、とてもフレンドリーなんだな」
と差し出された缶ビールまで味わったのでありました。

なんどか地引網に参加しているうちに、
「どうも変だな」
と思っていたら、
奥さん風な人に、
「どこの支所ですか?」
と尋ねられて、はじめて、地引網は会社などが、個々に申し込んむものなのだと気づき、すごすごと退散したのでありました。

でも、まあ、その地引網で、生シラスの味を体験したのでありました。

画像で、こうやって生ラスを眺めていると、ひどく残酷なことをしていると、改めて考えさせられますです。

秋刀魚なら、一匹で十分なのに、生シラスは、いったい何匹の命を犠牲にしているのでありましょうか。

今日1日を、これだけの命と引き換えにする何かをしたと自問すると、罪悪感すらおぼえるのであります。

が、だからこそ開運料理になるのかもしれませんですね。
「明日は、これらの命を無駄にしないように生活しなければ」
と思うからであります。

もっとも明朝になれば、そんな辛勝な気持など忘れてしまうのでありましょうが。

生シラスは丼が極上であります。

大葉と海苔を敷いて、生シラスを乗せ、その上に卵の黄身を落とすのであります。

醤油をぶっかけて、ヌチャヌチャと食うわけであります。

たまらぬほどの旨みが口にひろがり、命とかをバカ真面目に考えた自分が愚かしいモノに見えてくるのでございます。

話は変わりますが、
十傳クラブにご入会するさいは、一言でイイですから「入会希望」とお書きくださいまし。何も書かれていないと、イタズラとして、せっかくいただいたメールを無視してしまいますから。

で、ありますです。