2012
09.17

モツの煮込みならぬ、クダ煮なのでありますです。

なんですか、クダってのは、と尋ねたら
「食道なんかの器官の煮込み」
とお店の方が、奥の方で叫んでおりました。

こういうゴッタ煮を眺めていますと、誰の子供かなんて分からない人が多いんだろうなぁ、とハズレた連想してしまうのであります。

たとえば不倫している既婚のお女性が、相手の子供を孕んでも、ご亭主と血液があえば、まず分からないでありましょう。

将来、なんらかの事情で、DNAを調べない限り、ご亭主は自分の子供として信じて疑わないだろうし、子供も父親が別にいるなんて思いもしないことでしょう。
お女性だけが「……」と複雑な思いを墓場までもっていくのみ。

不倫の相手も、たまに自分の子供をみるチャンスがあるかもしれませんですね。
いやいや、不倫はセックスを基本としておりますから、妊娠後半あたりから疎遠になるはずであります。
エロDVDなどには妊娠お女性愛好者もいますから、なんともいえませんけれど、妊娠中のお女性との不倫というのは、なかなか珍しいモノと思われるのであります。

大きなおなかを抱えての恋愛というのは、すこし奇妙でありますし。

などと想像すると、そういう事例はかなり多いのではないかと思ったりするのであります。
占いで、父親との縁が薄いはずなのに、実際には父親の強い影響を受けているケースがあるのですが、そういう場合は、もしや、別の父親の種ということもないとは言えますまい。

子供の立場になると、自分には本当の父親が、どこかで生きているという空想は、かなり楽しいのであります。
このバカオヤジが本当の父親でなくてホッとしたりするでありましょう。

そして、もし生まれたのが女の子だったりした場合、父親との近親相姦は成立せず、普通の男女の関係なのでありましょうか。
いつか母親の不倫の相手の息子と出会い、愛し合うという物語を、どこかで見たような気もいたしますです。

飲み屋の女の子が妊娠して、中絶費用を五人の男に請求して儲けたという話もありますです。
「じつはね、あの子、妊娠なんてしてなかったのよ」
などというチャッカリ娘もいたそうであります。

妊娠や子供については、男というものはなんにも出来ないことになりますです。
三人の子供がいたとして、その全員が自分の種ではないという喜劇というか悲劇も起こり得る話でありますですね。
そして、その方か、男としても気持ちがラクかも…であります。

お茶割の焼酎がいつになく濃く、たあいなく酔っぱらっているのでありました。

「えっ、妊娠したって、それオレの子供?」
「決まってるじゃないの。あんたの他に誰がいるのよ」

というチープな会話だけで男は信じてしまうほか手立てはないのでございます。

アーメン。