2012
10.01

台風17号が駆け抜けると、モリオカの街には強い日差しが照りつけるのでありました。

が、「ほら、あの台風のあった嵐の日に…」と、数日後に言われても、過ぎ去ったものを思い出すことは、容易なことではないのです。

濡れた靴も乾き、柄の折れた傘も捨てましたから、台風を思い出す証拠も、翌日には失われているのでございます。
おまけに、この日差し。

愛したはずなのに、愛したはずだという不確かな記憶が残っている心のようなものでありますです。

終わってしまった濁情は、だから「いや、あれは本当の愛ではなかったのだ」と結論付けることになるのであります。

心の浄化作用とでもいうものでありますです。

けれども、終わると嵐が懐かしくなるように、ふたたび禁断の扉をノックしてしまうのも男女の宿命かもしれませぬ。
その愚かしい繰り返し。
気づくと、取り返しのつかないほど年を食っているのでありますですね。

「この八年間を無駄だと思いたくない」
の思いが強まり、またしても決着のついた結び目をほどくのでありましょうか。

夏と秋の雲が同居した空は、いつもより狭く感じられるのであります。

一人で「盛岡珈琲」をのみにいき、街をひとめぐりして帰るのでありました。

私メのかたわらには、エア友がおりまして、そいつとの会話を楽しむのです。もしかすると声になっていたかもです。

◆さぁて、連絡事項がございますです。
十傳クラブへの入会者が増えてまいりました。
ところが、以前に登録していた方からのもございますです。
おそらく、その方は携帯からのお申込みで、PC対応か出来ていないのではないかと推測されますです。
なので、お申し込みの場合は、PCからのメール対応を可能に設定をし直してくださいませ。

ということでありますです。