2012
12.09

モリオカは昨日の雪で、いちめん真っ白い世界に変わったのであります。

一夜にして心変わりをしたお女性のようでもあります。
この雪というものは、考えれば不思議であります。
気温が暖かければ雨。それが、冷えると雪に変わるという現状は、当たり前のように見ていますけれど、ではどーして氷が降るのではなく、ふわふわした雪になるのかと問われると、あまりにも不思議。

科学的な理屈で決着がつくのでしょうが、求めているのは理屈ではなく、情緒的な疑問に対する回答なのであります。

「もうサヨナラしましょう」
とお女性に告げられ、その理由は聞きたくないように。
別れの理由をあれこれ挙げらても、どことなく真実味がないのであります。
「別の女と付き合ったら、別れるといったでしょう」
と、たとえば言われたとしても、じつは、浮気の事実を待っていたとも感じられるのであります。

「別の女と…」と述べた時点で、お女性の心には別れの気持ちが宿っていたのではないか、と。

すべての物音を吸い取って雪は降りしきるのでありました。
なにも聞きたくないと耳を塞いでいるように。

中学のヤツらとの忘年会の会場まで、いつもの倍以上の時間を要しました。

いつものように大酒をかっくらうのであります。
こんなに食えないというほどの料理が次から次へと出され、腹をさすりつつ胃袋にいれては、杯を重ねるという繰り返し。

最後の恋に堕ちている男がおりました。
「女に対しては無責任で良い」
などと申しましたら、
「そんなことしたら嫌われるよ」
と返されて、はじめて彼の気持ちが軽いモノではなく、「恋」であることを知ったのであります。

画像は、売り出し前の新酒であります。
酒蔵の主人が仲間におりまして、「これは来週、売り出すヤツだから」と抱えてきたのでありました。
濁り酒もビニール袋からでてきまして、またたくうちにペロリ。

飲めるうちに飲んでいないと、未来のない世代でありますから、どーなるか分かりませぬ。
恋も同様。
お遊びも同様。

こうして夜は更けゆくのでございますです。