2013
01.26

心理テストの問題などで、画像のような絵が出てきて、
「若い女性か、それとも老婆か?」
と、どっちに見えるかによって、心のあり方を暴こうとしたりしたものであります。

老婆より少女がイイに決まっているというと、
アラフォーのお女性からは「あなたもなの…」と思いのほかの攻撃を受けたりいたしますです。

自分は年齢とは関係なく生きていると思いたいのでありましょうが、
そういうことは自分の内部の問題でありまして、
外見はやはり年相応に老いていくものでございますです。

それは致し方のない事実であります。
私メが30代の時、18歳当たりの女の子からジジイ扱いをされてきましたが、彼女たちだって、いまや40才も半ばでありましょう。

老いても「お姐さん」と呼ばれるのは、芸者さんくらいでありましょう。
芸者さんは、お女性を超越した芸人ということで、素顔は見せず、実年齢は無縁。芸者はいくつになっても年をとらないモノという暗黙のキマリがございますです。
芸者さんに「おかぁさん」とか「おばさん」と読んではいけないのは、花柳界のさういうシキタリからきているわけであります。

が、普通のお女性は一定の年齢がくれば「おばさん」「おばさま」などと呼ばれて当たり前であります。

そして恋とは無縁という存在になるのでありますです。
が、恋とは無縁の年齢でありながら、「それなのに、あの人が好き…!」という秘めたる恋心は粋というしかありませぬ。
若いお女性には似合わないトワレで仕上げをする彼女たちは、みていてもなかなか良いモノでありますです。

年相応という自覚は、濁情を美しく飾るものかもしれませぬ。

むかし銀座ジプシーが40代の女占い師に恋をいたしておりまして、二人手をつないで新宿の交差点を、義足をガチャンガチャンとならしつつ歩いていたものであります。
若い女占い師たちからは「気持ち悪い」と陰口を叩かれていましたが、

ふと、自分が80歳になった妄想から40代のお女性を見ますと、なんと麗しいことかと、目が覚めた思いにもなるのでありますです。