2013
04.01

水若酢と書いて、「みずわかす」神社と呼ぶのであります。

隠岐の島で、あまりにやることがないので、そういった神社などを巡ったのでございます。
いや、宿の人の、
「いいときに来ましたね、今日は結婚式だから」
の言葉につられたのかもしれませぬ。

結婚式だから良い時に来たと言われても、私メにはまったく関わりあいのないことでございます。
赤の他人の結婚式に…。

しかし、ヒマなので宿の人の車で、連れてこられたのでありました。

そうしたらば、やや、古式ゆかしきヤツが始まったのでありました。
ホニャーという管楽器は、なんと神主さんの笛の音ではありませぬか。
録音の再生などではなく、完全なる古式ゆかしき、なのでありました。

このような結婚式は始めてでありますです。

新郎も花嫁も22才の若造クン。
親族たちにお辞儀をされ、私メもペコリ。

この島は、お金がすべてではないようであります。
嫌われたら、もう島には住めなくなるのでしょう。
心とか精神などという大上段かまえはみじんもないのでありますが、生活できるほどのお金があればイイのだと、島民たち一人ひとりが信じていて、それがしずかに伝わってくるのであります。

心が清められたところで、達磨みくじを引きましたら大吉。
内容はけっして大吉ではありませんでしたが、大吉なのでありました。
そういえば、名物に相撲があり、同じ対戦相手と二回勝負する慣わしとか。
そして、最初に勝った方は、二回目には負けなければならないとのことでございます。
「八百長…と思うでしょう」と宿の人。「でも、それが島の人情なんですよ」

それを聞きましたから、
おみくじは、大吉しかないのかもしれませんです。

15年前にも、やはりココでおみくじを引き、やはり大吉だったような記憶がございますです。

ぜんぜん関係のない画像ですが、
いまどき、貧血防止にホウレンソウを食べるのであろうかと、懐かしさのあまりにシャッターを切ったというわけでございます。

孤島という場所は、「もうこれ以上、頑張らなくてもいい」とホッとした気分になれるのであります。
四方は海なのでありますから…。

情報を遮断することも、たまには正しいようであります。
体内の毒が消え、魂が浄化されていく実感を肌で感じることが出来たのでありますから。