2013
07.12
07.12
夏バテしないタチなのでありますが、炎天下のもとで、亀の甲羅をゴシゴシしていましたら、
「ずいぶんと優しいじゃないの」
とカメ子の声がしまして、そういえば、いつもとは手順が違っているような気がしたのです。
都内よりは、ずいぶんと空気が澄んでおり、暑い暑いと言っているほどでもございません。
あと少しは余裕がございます。
しかし、目がチカチカいたします。
熱中症のはしりなのか、はたまた仕事のヤリすぎなのか。
おもえば、この一ヶ月半、麺類しか食っていないことに気が付きましたです。
あるいは、帰りの東海道線での焼きちくわか。
それで冷凍庫からヒラメのカチンカチンを取り出しまして、そんぶんに塩コショウをぶっかけて夕飯にしたのでありました。
そうです。
塩を欠いてはなりませぬ。
塩分取り過ぎってのは、糖尿病ならぬ塩尿病になるのでありましょうか。
「今日のは甘い…」
おやおや、遠くからお女性の声がよみがえりましたぞ。
「ヒラメを梅酒でボイルしたからかな」
「いつ?」
「ゆうべ」
ふつう夏バテは夏の終わりに出るものらしいですね。
今年の夏の終わりはいつなのでありましょうか。
葡萄の汁がのどにしたたりおちる秋が待ち遠しいような気がいたします。