2013
08.07

ひとり海のはずれでお赤飯をつまむのでありました。

紅ショウガと、コンビニで買ったベーコンをのせ、箸を忘れたので指でほじくるのでありました。

今日は立秋。
夏の盛り、つまり陽の極まりの中に秋という陰の息吹を感じるはずであります。

空には無数のトンボが高く低く群れているのでございます。

岩場にはカニが、私メのお赤飯の食べ残しを狙っているのか、集まり始めております。

お金の臭いのする者たちに、男もお女性も群がるようにでありましょうか。

湘南も、このはずれになるとビキニのお姉さんたちの姿は途絶え、魚釣りの親父や、イジメられるタイプのお方がちらほら見えるだけ。

お赤飯をついばむ私メに寄って来る人は、むろんいるはすがありませんです。

いま死んだら幸せだろう…などと思うのであります。
昨日、突如として破壊したPCの中のデータをどーしようかなどと考えることなく、あと三歩ほどあるいて海藻に足を滑らせれば、あの世に行けそうでありました。

防砂林の竹矢来に、サンダルの片方がかかっておりました。

持ち主のお女性はどーやって帰ったのか、青春の1ページでありましょうか。
が、このサンダルからすれば、けっこう地味メなお女性かもしれませんです。

「贈り物をくれるなら、サンダルがいいです」
なんてせがまれたことがありました。

いろいろな店を回りましたが、コレというものが見つからず、そのままになっておりましたが、あれは20年も前でありましたから、いまはお似合いのサンダルがありそうであります。

お年頃の微妙な世代のサンダルは、ありそうでいてなかなかないものなのでありました。

今日は最高のランチでありました。