2013
08.16

奇門遁甲での吉方位旅行とはいえ、太平洋戦争以前へとタイムスリップした千葉の奥地へと参りました。

じつに趣のある場所でございます。
有機農業のために33℃の気温にいぶされて、周囲は田舎の臭い。

ああ、自分はこういう臭いの中で育ったのだと、臭気は私メをいにしえと戻すのであります。

おそらく、この地を訪れることはないでしょう。
2013年の夏を振り返った時、夏の終わりのこの駅を懐かしむことになるはずであります。
「あれから10年もたつのか…」と。

昨夜は10時に眠りに入り、目覚めたのは翌朝の8時。
体のすみずみまで活気が戻ったのでございますです。

夜は送り盆なのでありました。

よそ者には冷たいイベントでありまして、イカ焼きもお好み焼きの屋台もありませぬ。

死者をふたたびあの世へと戻す儀式が、さだまさしの曲をバックにとり行われ、そしてさっぱりと終了するのでございます。

居酒屋も漁が休みなので、めぼしい料理はなく、おもてに出ると、ただ風が吹き抜けているのでありました。

お女性もおりませんです。
私メと同じ年頃の親父どもが4人ほど集まって、若き青春の日々を語り合っているのでありました。

吉方位旅行とは、だいたいこうしたものであります。
楽しいことはまず発生いたしませぬ。

ただ雲一点もない好天に恵まれたことだけでございました。