2013
08.21

よく行く書店のオヤジから電話があり、
「ねぇ、オノさん、映画に行く?」
と言われたのであります。
「一緒にですか…」
「違うわよ。チケットが余ってて」
ということなので自転車で書店へ。

つまりこういうことであるのであります。
映画を見ようと座席予約したところ、用事が出来たために行けなくなった。私メなら暇そうだから代わりに行くかもしれない。それで連絡した。

見ると、レイトショーであります。
映画のタイトルは「風立ぬ」

茅ヶ崎のサティにあるマイカルシネマまで車で出向きました。
ガラガラでございます。

でもタダの映画なので、だからといって何の感想も持ちませぬ。

終わったのは零時に15分ほど前。

面白かったといえば面白く、普通といえば普通でありました。
しかし、よくぞ作ったものだと、アニメ作りに感心いたしました。

唯一の欠点は、恋愛をかませたところでありましょうか。
戦闘機の設計に夢中な青年の物語でありまして、その中で友情などが展開されるのはイイとして、恋愛は物語自体を濁らせるのでありますです。

名作に共通するのはホモ的な要素であります。
古いお話て恐縮ですが、「あしたのジョー」しかり。「巨人の星」しかり。
男たちを美しく描くことで、男はその人物に憧れ、お女性もまたその登場人物に架空の恋心を持つのであります。

お女性を登場させる場合には、憧れの対象としてが限界でございましょう。

そのうえ、風立ぬでは、三回ほどキスシーンまであり、なんともヤバツないのでありました。

それ以外は、なかなかの出来。
タバコのシーンが多いと、世間から指摘されておるようでありますが、恋愛のシーンの方が問題でありますです。

翌日、本屋に行くと、「どーだった?」と聞かれましたから、「山のないところが良かったですよ」と答えおいたのでございます。

突然の映画は悪くはございませぬ。
50年も昔に、家族で急に「狼王ロボ」を見に行った時のことを思い出したのでありました。