2013
09.02

気温は真夏。
でも季節は確実に移動しているようでございます。

ご近所から柿をいただきました。
ちと傷みかけているのでありますが、柿はこのくらいが好みなのであります。

柿に限らず、傷んでいるものは美味いのでございます。舌が過敏に反応いたします。

勝手にコンプレックスだと隠しているところが、じつは魅力の根源であることもしばしば。
「ここを直したい」
と直してしまうと、味も素っ気もなくなることも世の中には多ございますです。
「脂肪がついているでしょう?」
「もう若くないから」
「ホクロを笑わないでね」
すべてに対して答えはひとつ。
「そこがイイじゃないの」でありますです。

手相にも人相にも、生年月日にも完璧なものはありませぬ。
名前の画数にも凶が含まれていることの方がイイのであります。
その凶を傷と言いますですが、傷を直そうとするから運勢が開かれるわけであります。
最初から吉で埋められていては、現状に満足し、怠け者になるばかり。

「うわっ、手が大きいんだね」
と思わず発して失敗したことがございますけどね。
お顔が小さく、すらりとしたスタイルなのに、手だけがゴツクて馬鹿デカかったのであります。
握られると安眠できるねと言いかけて、やめましたです。

今夜は、初物の柿をゆくりと味わうことにいたしますです。