2013
09.23

冷蔵庫に、なにか刺身にでも付いてきた生姜の偽物がございました。
そうだ。

サンマーメンという横浜名物のラーメンに入れたら美味かろうと、さっそくラーメン店へ。
で、おかみさんに見つからぬように、こっそりと偽物の生姜をまぶしたのであります。
五袋も。

よく見ると、すべて賞味期限がとうの昔に切れているものばかりでありました。
私メは賞味期限を切らしたことはございませんです。

五年も昔の蓋が膨らんだカップ麺も平気であります。
弁当に至っては四五日過ぎても食えるものは食う主義であります。

主義などと威張りましたけど、あめかけているものは敬遠することは無論でございますです。

それに私メ自身が、賞味期限をかなり超えている身。

かつて「有名人が40代の若さで亡くなった」などのニュースを見て、「40代の若さなんて、そんな言い方は変だ」と思っていたころがございました。
もう50代も終わりに近づきつつある現在では、体のどこかが腐っていても少しもおかしくはございませぬ。
脳みその腐敗は自覚しておる次第でございますし。

賞味期限切れのものに愛着を覚えるのは、それでもまだ生きようとしている証拠かもしれませぬ。

今日は、賞味期限からの連想はそこまでにとどめるつもりでございます。
賞味期限切れのお女性について言及するつもりはございませぬ。

ただ申したいのは、賞味期限などは、世間が小うるさいから存在する幻でありまして、食えるか食えぬかは、自分の舌なりナニなりで確かめなければならぬのではないかということでございます。

偽物の生姜の袋は、キチンとティッシュに包んで持ち帰ったことをお断りしておきますです。