2014
02.16

いま、十傳スクールの月一日曜コースと、火曜の夜コースは、奇門遁甲の作盤の真っただ中にいるのであります。

作盤は、拙著「奇門遁甲術入門」の盤の資料を見れば分かるのでありますが、奇門遁甲の原理を会得するためには作盤は欠かせないのであります。

また例外盤もございまして、それは後日配布の予定ではありますけれど、やはり作盤の裏に秘められた原理を学ぶことはきわめて大切なのでございますです。

そして、奇門遁甲は作盤がもっとも困難であり、あとの解釈はスラスラなのでありますです。

で、たとえば地盤の旬首の六儀(甲)を、時の干の上に配布するという基本的な方法がございます。
この方法を知ることで、「そうか、丙の年、月、日、時でなければ、甲×丙の『青竜返首』は成立しないのであるな」と分かるのであります。
さらに、暦を見て「それならば陽の丙辰日八局の日で、あるならば地盤が北西なのだから青竜返首は北西にあることになる」ということまで理解が進むのでございますです。

まぁ、そこまでは一人だけでは推測が進まないのは仕方ありませんですが、復習という勉強というものは、本当はその水準まで求めたいのでございますです。
が、次の講義で、これらの展開を言いますと「ほほぉ!」と皆様の瞳が輝くのであります。

さらに八門、九宮、九星、八神と面倒くさい盤作りは進むことになり、しかし、その都度、開眼していくわけであります。

やがて死門や傷門などと恐れられている凶門を上手に使うことこそ奇門遁甲の魅力だと気づくことになるでありましょう。

そこで大切なのは、奇門遁甲のみならず断易などについても、誰とも語らないことであります。
人と語ることで、何かが崩れるのであります。
「あそこは違うのではないか」
とか
「他の流派では…」
というようなことを語り合うと、占いというモノは、なぜか崩れるという特徴がございます。
これは不思議なことでありますが、私メの経験からも、そういうことを仲間内で語り出すと、そのお方は自滅すること100%。

こうやってドルチェを食いながら、スケベなお話をすることに止めておくことが無難なのでありますです。

占いのお勉強とは、一人でコツコツと進める時間が非常に重要なのでございます。

だいたい1年以上学びますと、純粋さが濁り、疑問は講師に対する疑いへと変貌するものであり、そして他の講座に移っても、また同じ繰り返しをするという習性だけが残るのであります。

いやいや十傳スクールの皆様がそうだと言っているのではなく、そろそろその時期が近付いているということを世間一般の占いのお勉強しているお方と照合して述べたにすぎませぬ。
老爺心でしたでしょう。