2014
07.30

なんというお桃ちゃんでありましょうか。

老人と少女というイメージでございますです。

事務所に宅配会社の使者が、まるで宝物を扱うかの如くうやうやしく持ち運び、「すごい桃ですよ」と、その存在を知ってか知らずか、大汗を拭いつつガラガラ声を発したのでありました。

説明書にあるように30分間冷蔵庫で冷やしてから、うすい紙包みを開きましたならば、ご覧の如く、それは美しいアナルを有したお桃ちゃんが姿を現したのでございます。

大切な一人娘を献上するゆえ、デリケートに扱ってくださいまし、などという意味が書かれている説明書を片目で読みつつ、
「ほれほれ、ずずっとこちらに来なされ」
とお代官になったような気持ちなのでございました。

「ういヤツ、ういヤツ」
と手のひらでまるくさすりましたならば、うぶげがいと愛らしくそよぐではありませぬか。

まるで宝くじに当たったかのような悦び。
あたかもお桃のようなお尻なのでござい…いやいや、お尻のようなお桃ちゃんなのでございました。

この先、お前のような女を抱くことはあるまいと言いたいほどの味覚でございます。

腹上死したくなるお女性とは、このようなお桃ちゃんを指すのであろうことを実感いたしますです。

おもわず力をこめて潰したくなる衝動をこらえるのであります。

お桃ちゃんは何にも語りかけてはくれませぬ。ただそこでジッとしているだけ。
「ジジさまはキライか?」
と問いかけますのに、何も語ってくれませぬ。
「郷里に好きな男でもいたのか?」
の問いにも沈黙するだけ。

心が欲しいという気持ちがはじめてわかったような気がいたします。

愛してくれぬのであれば、ええい、こうだぞ!

ぴしゃり、ぴしゃり!

それでもお桃ちゃんは痛いとも言わないのでございますです。

私メは我を忘れて、
ええい、ぴしゃり、ぴしゃり。

うら若きお桃ちゃんのまえで、ぜいぜいと息を切らすばかりなのでございました。