2014
08.15
08.15
カラーニングに挑んだのでありまして、取り返しのつかぬヤンキーデビューとあいなりました。
これで湘南ナンバーを運転すれば、夏の一斉に引っかかることは間違いなしなのであります。
ダッシュボードを調べられ、合法ドラッグの有無をチェックされることでございましょう。
「おれは昔、暴走族の頭だった」などというオヤジがうじゃうじゃとおりまして、「お前も、そういうことを言う男だったのか」と幻滅されられたものでしたが、60歳のヤンキー気分はこっばずかしいものでございますです。
「オレはかつては不良だった」
と得意げに吹聴するリストラさんなどを見てきましたけれど、不良だったり、暴走族の頭というわりには、素直で真面目というワケでありまして、それはそれでイイのでありますが、
「うちのダンナは昔…」
と来た日には、ギャッ! と三メートルばかり飛び上がる気分でありますです。
「バカ女、バカ女、バカ女、どーしてそんなことを言うのだぁ!!!」
むろん心の叫びでありますけどね。
便所に飛び込んで、自分の頭を拳で叩いたこともありましたです。
「す、すごいねぇ、尊敬するなぁ」
と、平常の口調に戻るまでしばしの時間が必要なのでございます。
「そうだなぁ、私はトランペットばっかり吹いてたなぁ」
「主人は勉強ばかりの人みたいだったみたい」
というお方の方こそ、どこか不気味で恐ろしいのでありました。
まぁ、てなことを思いつつ、やがて時が来れば、白髪頭になるのでしょうが、たまにはこういうお遊びも楽しいものでございますです。