2014
09.25

クリムトの絵画「ダナエ」であります。
ギリシア神話に登場するお女性の名であります。

ダナエの産む男子が、彼女の父親を殺すだろうという予言から、だれともHできぬよう青銅の塔に幽閉されたのでありますが、ダナエに惚れたゼウスが、黄金の雨に姿を変え、彼女のお股に降り注いだというエピソードから、この絵を描いたワケであります。

が、そのようなことはどーでもよく、この絵のダナエの右手の指の、そのエロさに目を見張るのであります。
美しき乳房に根元を埋め込むようにして、右手でグリップしている描かざるペニスを私メの脳は見てしまうのでございますです。

この絵の下のニヤケた表情のお女性の髪を握った指もそうだし、何かを押しつけるようにさすっている右手も同様でございますです。

ミレーの「落穂ひろい」はオチンポ拾いだからとオノさんには相応しいと、以前、さる編集部から、むろん複製を頂いたことがございますが、その絵の農夫の指の朴訥さと比べれば、格段のエロさなのでございます。

クリムトの絵を眺めていると、胸が締めつけられるような気持ちにたかまるのは、きらびやかな色彩もさることながら、この指の表情ではあるまいかと思ったのでございます。

ほーれ、この指もそうなのであります。

「何か変だぞ」
と、直感することが日常的にございますです。
しかし、多くの場合、ヘンだと感じても、それが何なのかわからず仕舞いになるものでございます。

そこを一歩踏み込んで、自分なりに答えを出すことは、カンを養う上で、きわめて大切なことであります。
絵画などを眺め、エロイと感じたとき、その原因を追究することも、カンを養う訓練になるものでございますです。

私メのように下劣なところで納得するのは、私メの品性が劣悪だからでございましょう。
エレガントに原因を求めてもいっこうに差し支えございませぬ。

断易や人相をきわめる一助になるはずでございますです。

クリムトといえば、あの「クリ」ではなく、マロングラッセのクリを食したいものでございますです。そろそろ洋菓子屋に出回るはずでございます。あの「クリ」ではなくとは言いましたけれど、拒否しているのではございませぬ。誤解があつてはと思い、言い添えたしだいでございますです。はい。