2014
12.28

丹沢山系の気脈の龍穴にあたる寒川神社に詣でたのでございます。

脳天がクラリとするほどの気が満ちているのでございました。
気を計るには社の手前の約10メートルに立ち、空気を救うように頭の百会にかぶせる仕草をいたしますと、よーく分かりますです。
午前中が条件でありますから、お近くの神社に初詣の際に試してみれば「なーるほど」と納得することでありましょう。
それにしても寒川神社の経営はずいぶんと黒字なようでして、来るたびにゴージャスになっているのであります。

お金を払い、シカと領収書を頂きまして、待合室に進みますと、多くの参拝人が順番を待っているのでございました。

茶を飲み、落雁を齧り、待つこと15分程でしょうか、アルバイトの女官が、人々を整列させるのであります。
白い上着を与えられ、口をそそぎ手を清めまして、社殿へと通されるのであります。

システム化され手慣れたものでございます。
私メは初詣より、年末に神社に行くことを習わしとしておりますです。
理由は、混雑していないから。

写真撮影はダメなのですが、隠し撮りを一枚。

ここで、一人ひとりの名前を読み上げられるのであります。
私メの名前を耳にした時は、こそばゆくニヤリといたしますです。

と、記憶にある名前を耳にいたしました。
「あっ!」
しやわせカードの宛名書きに、そのお方の名前があったからであります。
とたんにカメのように首をすくめましたです。

会員さんが、この場に居るのでは…。
サングラスをかけ、中腰になりつつ、目立たぬように、社殿を後にしたのであります。

疚しさなどをないのに、これは私メの子供の頃からの習性であります。

が、気の効果なのでしょう。
肩の重荷から解放されたような身軽さを自覚いたしましたです。

2014
12.27

こちらの「東洋観相秘占」も同時に増刷なのでありました。

春あたりに必死になって執筆したかいがあったというものであります。
ありがとうございます、ありがとうございますです。

めっきりとお酒に弱くなったのは、この一冊を書いたためかもしれませぬ。
一定の酒量をすぎるとヒャックリが出るのであります。

昔の漫画に、寿司折などを片手にヒャックリをするオヤジが出てきたりしますが、まさにソレなのであります。

ナサケないものであります。
なんとか酒に強くなろうとして、中学校あたりから毎夜、グラスに二杯のストレートのウィスキーを自分に課したというのに、このザマでございます。

それほど執筆に力を注いだのか、年齢が原因なのか、詳しくは知りませぬが、この本が出てから弱くなったのは事実なのでありました。

ほれほれ、2刷となってますでがんしょう。
この本に関してはほとんど訂正はないのでありますです。

それにしても不思議でございますよ。
いえね、執筆を終える深夜になると必ず「頑張ってる?」と飲み屋の子から電話がかかってきたのでありました。
「終わったらHしようね」
などと励ましてくれることもあったのであります。
「いまは鼻のあたりまでしか進んでないから、まだまだだよ」
「じゃぁ、ローターで我慢するね」

ところが、あと少しで脱稿するというあたりから、音信が途切れたのでございます。まるで魔法使いの女の子でありました。

連絡しようと思えばできるのであります。
それをしないのは、自分から動くことはしないという私メが決めた鉄則に従ったまでであります。
「世爻動くは宜しからず」
断易の通りの生き方を強いているために、美味しいチャンスを逃したのかも知れませんけれど、私メは逃したとは思っていないのであります。
熟柿が自然に落ちるように、時が満ちれば……と。

が、そのときは酒だけでなく、アッチもダメになっているかもしれませんですね。

2014
12.25

クリスマスは何事も起こらずに過ぎていくものであります。
12月という冬の扉を開くとクリスマスソングが流れて込むような心地よい錯覚に酔うのでありましょうが、そういう夢の時代はとっくに終わっており、けれど、周囲が賑わっているときに、こうやって人気の絶えた図書館に足を運ぶのも悪くはございませぬ。

そして出逢いとは、しばしばこういう場所で発生するものであります。一瞬にして殺風景な場所は濃縮した甘い光に包まれ、音のない音楽が二人の間にある空気をぬくもせたりもいたします。

が、現実はやはり違いますです。
「美味しいものを食べたい」
「バッグ買って!」
「プレゼントくれないの?」
という要求のメールがいくつか舞い込み、踏み潰すように消去することになるのでございます。

クリスマスの誘いは、ドタキャンを伴うことも心に入れておくべきでしょう。
つまりスペアとしてお女性に用いられることが多々あるからであります。
「ごめーん、急に具合が悪くなって」とか「やっぱりプレゼントはいいや」などのドタキャンメールが送られる危険性は50パーセント。

でも、心のかなりの領域で「ほっ」とするのも事実でございます。
ご馳走してプレゼントをして人混みを歩き回り、どこのラブホも満員で、ついに予定通りに逃げられるのがクリスマスとイブの男の定めなのであります。

12月24日、25日が過ぎると、急速に楽になるのであります。
つまりクリスマスは夢の重さに破れる日。

数年前までモテないお女性のボランティアをしてきましたが、もう止めておりますです。
クリスマスの夜はしずかに更けていくのでございます。