2015
01.23

浴場であります。
自宅から西へクルマで40分。
姉っこの湯という雫石町の道の駅に510円で入れる温泉がございます。

老母が膝から下が冷えるというので赴いたのでございました。

ウィークデーなので広い浴室を独り占め。
私メは、ヘソ下三寸を温めたのでございました。

秋田との県境のトンネルを抜ければ、あと20キロで田沢湖という位置関係。
スキーをしていた頃は田沢湖スキー場にも足を伸ばしたものでございましたが、もはや若々しいことから卒業し、いまは湯殿でイイ気分を満喫するばかり。

今回のモリオカは葬式が目的でありました。しかし、こうしてノンビリとくつろいだりもしております。
「さて今後の計画をば…」
と考えようとしても、頭は回りませぬ。

この温泉はドキリとするほどの美人ちゃんが受付や食堂にわんさとおりまして、そういう意味でも得難い施設でありました。雫石町は、それはそれは美人の宝庫であったことを、いまさらのように感心するばかりなのです。

小学校の校庭の裏に土盛りをし簡易的なスロープをつくり、スキーの練習をするのも風物詩でありましょうか。

「ラーメンでぎました。お水はあっちでセルフとなってます」
気づいたらスリムな美人のネェちゃんが私メの前にお盆を置くのでありました。ふぁーんと良き匂い。ラーメンの臭いではございませんですよ。
名札には笹沼と…。
いけませぬ、いけませぬ。
実家を10時に出ましたから、西の方位は濁情御法度の方位。
悲しき結末に終わる暗示が強うございますから。

凶方位でモリオカに来たところ、以後、行くところすべてが、何故か凶方位になってしまっているのでありました。
「まぁ、いいさ」
と胡椒をぞんぶんにふりかけラーメンをすするのでございます。

そして、悲しい結末にならぬ濁情など存在するだろうか、などと哲学的なことをば思考しつつ美人ちゃんの後ろ姿を見送るのでありました。

もうしばらくモリオカに滞在する予定であります。