2015
02.16

神楽坂の事務所に移転してから、この観葉樹をベランダに置きっぱなしにしていたのであります。

南向きの強い日差しをまともに受け、一時は枯れ絶えておりました。
ところが根元の日陰のところから再生しだし、今年もどーやら冬の寒さにも生き残ったようなのであります。

前の神田の事務所では部屋に置いていたら病気になったらしく樹液をカーペットにこぼして面倒な目にあったものでございます。
しかし放置しておりましたら病気もとこかに吹っ飛んで、へんに生き生きしているのであります。

可愛い子には旅を…と言われておりますが、別に観葉樹を可愛いと思ったわけではなく、完全に枯れたら捨てようと思っていただけの話であります。

この観葉樹はあるお女性の部屋にあったのであります。
購入した時は二メートルを超え、部屋の天井につくのではと案じられるほどの大木でございました。
「運が吸い取られるみたい」
というので私メが引き取ったという経緯がございます。

誕生日を憶えていたのですが、いつも思い出せず、とおく過ぎ去ってから「もういくつになったのか」と勘定することさえ億劫なのであります。
心配することはなかったってことだよな。

男特有のそういう気持ちはいつも裏切られるモノでして、お女性はイザとなればたくましく道を切り開くようであります。
今年の夏も観葉樹は苛烈な夏の日差しに晒される運命なのでございます。