2015
03.25

四国におるのでございます。
早朝に茅ヶ崎を出立し、岡山を経由し四国に入りました。

運よく、船は出たばかり。次の出向にはかなりありますです。
運良くというのは、うどんを食う時間が出来たからなのであります。
四国は、まずは何といっても、うどんでございましょう。
「すうどん」のスペシャルをたちまち平らげ、「湯だめうどん」を追加。
なんという美味でありましょう。話にならないほどの美味さでございます。

島への連絡船には、かような告知が。
散髪やパーマを始めましたとか。
まるで昭和20年代の頃のようであります。

宿は二つしかなく、私メ一人が、どうやら本日のよそ者であるよーでございました。
宿の40代とおぼしき女将もひとり者…。

電話で、私メが神奈川から来たことや、ニンニク以外なら何でも食うことや、足の親指の爪が伸びていたので爪切りを貸したことなど、何でもかんでも誰かに告げていることが、部屋にまで届くような声でしゃべっているのでございました。

おそらく、島を散歩するといったので、島内に私メがうろつくから油断してはならないような意味のことを注意しているはずでございます。
島はちょっとした山を成し、勾配のきつい小道をバイクを利用しているようで、うしろから「おいよそ者、娘に手を出したら承知しねぇからな」とでも脅すように爆音を響かせるのでございます。

とある高台に出ると、切ない海に落日が傾いているではありませぬか。

伊太利のアマルフィーに比肩する眺めなのでございます。
眺めだけではありませぬ。
四国についてから、懐かしい陽光に包まれているのでございます。
けっして発展しないけれどキレイな空気でないと、此の懐かしい陽光にはなりませぬ。

迷路のような古いコンクリートの径は島全体を網目状に配し、廃墟の人家の間を通ったかと思うと、橙の実をつけた道に出るといった按配なのでありました。

今回の旅行に目的などございませぬ。
失恋をしていればもっと心に迫る風景となったでありましょうが、それもございませぬ。

ただ、ああ瀬戸の島に行ってみたい衝動にかられただけなのでございます。

それからですね、5月30日の「家相セミナー皐月の陣」は締め切らせていただきました。
予約が50件に達しましたから、もう限度でありましょう。これから会場探しなのであります。