2015
06.11

ホワイトアスパラとシャンパンなのであります。

これらをプレゼントしていただいたので、牛肉を買ってきまして、ジジャとして、もぐもぐ。

なんという美味。
粘膜を目覚めさせるようなシャンパンの刺激と、夏の初夏の香りが広がるアスパラガスの噛みごたえ。

これをしやわせと言わずになんと申すのでありましょうか。

カラダの奥、会陰あたりがドックン、ドックンと脈打つモノを感じますです。

窓を開け放った闇夜に湿り気を帯びた風がはいりこみ、それが最大限に効かせた冷房とせめぎ合って、ほどよい湿感となって背中におりてくるのでございます。
睫毛を濡らしたお女性と語り合っているような幻想をいだきつつワインをひとり傾けるのでございます。

幻想のお女性はなにやら私メに告げているのでありますが、言葉の内容はわかりませぬ。
夢の中でムズかしい算式をとく講義を受けているように幻聴はするものの、なにを語っているのかは分からないし、また分かろうともいたしませぬ。

それは懐かしいヒットソングの同じフレーズを口ずさむにも似ております。

アスパラを噛みしめるたびに、幻想のお女性は次々と交代するのであります。
「私は発狂の女」「整形したての女よ」「ほらこれがリストカットの痕よ。いちど死んだ女」
などなど竜宮城気分なのでございます。

こういう美味いものを食ったあとは、素早い後片付けが大切であります。
が、みずから皿を洗うのも無粋。
「食洗器の女ロボットがあったらなぁ…」
と、いつのまにやら酔いが回ったよーでありました。