01.11
断易が、ここまで正確に状態を提示することに驚いた卦がございます。
2人は7年以上もダラダラと続いた愛欲の関係だと、男さんは申しております。会話はすれ違い。ただセックスのみで続いていたのですが、と。
世間ではよくある関係であります。
男さんもお女性も既婚者。
それで2人の関係を見てみました。
水山蹇が艮に変わる卦を得たのであります。
断易と周易を混同することは基本的にいけないのでありますが、「蹇」は四大難卦の大凶卦であります。例外的に鑑定に含めましたです。
「蹇」は、足萎えの意であります。動くに動けないのであります。2人は進退に窮してしまっているのであります。
水没した山というイメージ。なにやらスケベな連想も可能であります。
そして艮の六冲卦に変わります。山にかこまれたイメージ。
しかし別れが待っているわけであります。
世爻は申の兄弟。卯の妻財が伏しております。
お女性は男から離れられないのでありますが、卯と申の関係は「絶」金剋木と剋しております。
しかも二爻の午の官鬼は空亡。
愛情どころかおセックスさえ億劫だという状態。
さらに深読みしますと、伏している卯の妻財は五爻の戌の父母と合。
これはお女性からのメールを示しております。
世爻の申と日晨の辰と、五爻の化出の子で、申ー子ー辰の三合がとれますです。
つまりお女性は卯ー戌という形でメールによって、男の気持ちを子の子孫に変えたいのであります。
子孫になれば自分である妻財を生じるという期待からであります。
もういちど子ー卯の不倫関係に戻りたいのでありましょう。
が、日晨の辰が、卯の妻財と戌の父母の関係を冲いたします。
辰も父母でありますから、メール上での口論でしょうか。
想いは届かぬのであります。
ばかりか、五爻の子は上爻の寅の妻財、別のお女性に惹かれるのであります。「こんなしつこくメールをくれる女ではなく、別のあの女がいいなぁ」と第三の恋に目覚めたのでありましょうか。
これが六冲卦という卦の別れの原因であります。
その男さんは、「驚きましたぁ、まるで見てきたような鑑定ですよ!」
と「実際、別に好きな子が出来ましてね」と、そんなことまで見られたのかと、いささか赤面しておりました。
「官鬼空亡ですから、新しいお女性を相手にしても勃起力が完全ではないかもですよ」
と言い添えたのち、「この卦は面白いので、ブログにUPしていいですか」と尋ねましたら「名前さえ伏せてくれたら」と快諾いただきましたので、さっそく…という次第であります。