2016
09.15
09.15
靴が落ちていました。
不気味であります。
主に捨てられた靴は、これからどーなるのでありましょうか。
今日にいたるまで、靴は主の足を守りながら、いったいどういうところを歩き回ったのか。
主は、いまごろは新しい靴を履いて、どこかを歩いているのでございましょう。
夢占いでは靴は女性器の象徴とされております。
「なーるほどねぇ」
と、つい見とれてしまいましたです。
あまり長く、捨てられた靴を眺めていてので、幾人かの通行人が怪訝な表情で通り過ぎていきました。
シンデレラのお話も、そう考えるととてもエロいモノであります。
運命の女性器を探し求める王子様の物語でしょーか。
深夜の十二時の鐘が鳴り終わると、すべての魔法が解けるのに、ガラスの靴だけが残されるということも、なにやら意味深でございます。
嘘や作り話のなかに秘められた男と女の真実っぽいヤツが、路上に捨てられた靴から思い出されるのでございます。
季節は秋。水道の水が冷たく感じられます。
ちと、考えに耽るのに、ちょうどイイ季節かもしれませんです。