2017
03.22

季節は、桜花のてまえで雨をもたらしております。

濡れた車窓を眺めながら、「罰が…」という言葉を思い出していました。

「罰があたったのかな」
カフェの片隅で入口に背を向けた彼女は、そっと傷を見せたのでした。

傷というより、まるで花が皮膚に芽吹いたような傷でありました。

「わたしわがまましていたから」
「おいしいものを食べたり?」
「そう、それから服を買ったり」
「こうして逢っていたり…?」

罪の意味の本質をお互いに知っているのに、本質に分け入ることをためらい、「ほら」とコンビニで買ったワインのボトルをバックの上からたたきながら「傷にさらわない?」「平気、平気」。

客が酒を持ち込んでも気づかない、やる気のない怠け店員の個室の居酒屋へと向かうのでありました。

桜の花の開花は近いのであります。
雨に打たれようと、季節が逆戻りしたような寒さが襲ってきても、こうなれば櫻花は咲くしかないのでございます。

春という花園にいざなわれ、花吹雪に彷徨うだけでございます。

運命とは強いパワーを有し、罪も罰もなぎ倒し、ねじ伏せ、耳には聞こえない音をたてて次の季節へと人々を運んでいくのでございますです。

2017
03.20

神田で火事場見物をしていたために、日曜日の講義はギリギリ間に合う時間に到着いたしました。

街は手相のようなものかも知れないなと、なんとなく思うのでありました。

手相で恋愛だの、金運だの出世運だのを見たりして、それに疑問を感じないお方が多いのでありますけれど、手相は人相と同様、もともとは医術としての要素が強いのであります。

つまり手相は、健康運からのアプローチだということを忘れてはなりませんです。

女性で婦人科の弱いお方は、手のひらの下部、月丘に暗色など浮かびますです。逆にそのあたりが良い色であれば、恐ろしいほどの性欲の持ち主かも知れず、つい微笑ましく思うのでございます。

また生命線の起点が紫色がっていれば、煙草の吸い過ぎなど肺臓が弱まっていると断じられますです。

つまり、臓器の各部位をチェックし、そこから腎が強いからドスケベだとか、お金を得るパワーがあるなどと判断するのでございます。

この点を、五月の手相セミナーAでは解説することになるのであります。

以前から手相本には、そういう基本が欠けているところに、私メは不満を感じておりましたです。今回、セミナーを実施することで、その消化不良の部分が解消させることを無上の喜びに感じるのでございます。

 

2017
03.17

ちらっと手相セミナーのことをUPしましたら、多くのお方からお問い合わせがございましたので、本格的に募集いたしますです。

2017年5月27日(土)の10時から16時30分まで。
場所は東京神田、となるはず。

費用は、20,000円+消費税=21600円。
弁当などがつきますです。

テキストは、画像のヤツを翻訳したものをお配りいたします。
東洋手相ではなく、西洋の手相でありまして、そこに西洋と東洋の運命の認識の相違がありまして、私メの翻訳版には、「考察」として付記しておりますです。

で、手相は、人相の一部だと東洋観相術ではされております。西洋では骨相学がありますが、東洋にはございません。

右手と左手のどちらを見たらよいかも、世間ではなんとなく分かったよーな、分からないよーな感じでありますが、その点から明らかにするつもりでおりますです。

ほれほれ、左のヤツが原書、右のヤツが私メの訳本であります。
「●考察」なんて書かれておりますべ。
ここが大事なんでありますよ。

これは、アシスタントに荒訳を頼み、それから2年ほどかけて仕上げた力作なのであります。

手相はコツさえ分かれば、楽しいものであります。

手相セミナーは数回に分けて実施することになりますです。

ご参加ご希望のお方は、「お問い合わせ」からどーぞです。